さんくちゅありホッケー BLOG
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トリノ五輪で適用される「国際ルール」とは?
2006年02月01日 (水) 21:12 | 編集
NHLはアイスホッケーをよりエキサイティングなものにするため、リンクの幅を狭くしたり、ワンタッチ・アイシングを採用したりと、数々のルール変更を重ねてきました。しかしオリンピックや世界選手権で適用されるのは、国際アイスホッケー連盟が定めている、いわゆる「国際ルール」です。ここではこんどのトリノ五輪で適用される国際ルールとNHLルールの違いを、おさらいの意味もこめてまとめてみます。
(参考:USAHockey.comによる「国際ルールとNHLルールの主な違い」(PDF)


リンクのサイズ
国際:幅30メートル、長さ60メートル
NHL:幅26メートル、長さ60メートル

ニュートラル・ゾーンの広さ
国際:17.3メートル
NHL:15.25メートル

攻撃ゾーンの広さ
国際:17.3メートル
NHL:19.5メートル

アイシング
国際:オートマチック・アイシング。パックがゴール・ラインを割ったと同時にアイシングがコールされる。パックをアイシングにしたチームも直後のフェイスオフの前にメンバー・チェンジができる
NHL:ワンタッチ・アイシング。守っているチームの選手がパックに触れた瞬間にアイシングがコールされる。パックをアイシングにしたチームは、直後のフェイスオフの前にメンバー・チェンジをすることができない

ゴーリーによるパック・フリージング
国際:ハッシュ・マークを超えて、あるいはゴール・ラインの後方でゴーリーがパックをフリーズさせる(ゴーリー・グラブ等でパックを覆う)行為をするとマイナー・ペナルティを取られる
NHL:ゴーリーがボディチェックを受ける守備ゾーンのどこでもパックをフリーズさせることができる

ゴーリーによるパック・ハンドリングの制限
国際:ゴール・ラインの後方であればどこでもパック・ハンドリングができる
NHL:ゴール・ネットの後方に定められた台形のゾーン以外でパックに触れてはいけない

フェイスオフ
国際:攻撃しているチームの選手が先にスティックを氷につけなければならない。プレイが止まってから15秒後にパックはドロップされる
NHL:アウェーのチームの選手が先にスティックを氷につけなければならない。国際ルールにある15秒ルールは適用されない

ファイティング
国際:マッチ・ペナルティ、又はメジャー・ペナルティ+ゲーム・ミスコンダクト
NHL:メジャー・ペナルティ

マッチ・ペナルティ:反則の度合いによって5分間または10分間で、チームメイトがペナルティボックスに入る。ペナルティを取られた選手は退場処分となり、裁定によってはその後の試合にも出られなくなる可能性がある
メジャー・ペナルティ:5分間
ミスコンダクト:10分間
ゲーム・ミスコンダクト:選手は退場処分となり、その選手または監督がその後1試合の出場停止となる


チェッキング・フロム・ビハインド(背後からのチェッキング)
国際:マイナー・ペナルティ+ミスコンダクト、またはメジャー・ペナルティ+ゲーム・ミスコンダクト
NHL:メジャー・ペナルティ+ゲーム・ミスコンダクト

ペナルティ・ショット(PS)
国際:どの選手がPSを打ってもよい。PSを与えられたチームは、PSを打つか相手に2分間のマイナー・ペナルティを課すか、どちらかを選択できる
NHL:反則をされた選手がPSを打たなければならない。もしその選手が打てない状態であれば、他の選手がPSを打つ

ベンチ・ペナルティ
国際:どの選手がペナルティ・ボックスに入ってもよい
NHL:氷上にいる選手がペナルティ・ボックスに入らなければならない

ベンチ・ペナルティ:2分間。(1)ベンチにいる誰かによるスポーツマンらしくない行為(相手や審判に暴言を吐くなど)(2)行き過ぎた試合の遅延行為 (3)「too many men on the ice」=リンクに選手が7人いる状態、等

プレキシグラスを越えてパックを客席に出す行為
国際:ペナルティとはならない
NHL:試合の遅延行為としてマイナー・ペナルティを課される

ゴーリーの保護
国際:攻撃しているチームの選手がゴール・クリーズの中に立ったら、プレイは中断されニュートラル・ゾーンでのフェイスオフとなる
NHL:攻撃しているチームの選手がゴール・クリーズの中に入っても、プレイは中断されない

タイムアウト
国際:1試合に1度だけ、30秒のタイムを取ることができる。両チームが同時にタイムを取ることが許されるが、2番目に取るチームは1番目のチームのタイムが終わる前に主審にタイムを取ることを告げなければならない
NHL:同じく1試合に1度だけ、30秒のタイムアウトだが、タイムを取ることができるのは1つのプレイ中断につき1チームだけ

ヘルメットの着用
国際:ヘルメットを着用せずにプレイをしたらマイナー・ペナルティが課される。ヘルメットが脱げた場合は、再び着用するかベンチに戻らなければならない
NHL:ヘルメットが脱げてもプレイを続けることができる

ゴーリーの防具等
国際:2005-06年のシーズンまで従来通りの大きさの防具を使用
NHL:2005-06年のシーズンから従来より小さい防具を使用

時間の表示
国際:各ピリオド0:00から始まり、増えていく
NHL:各ピリオド20:00から始まり、減っていく


こんな感じです。国際ルールとNHLルールの最大の違いの一つであった「2ラインパス・オフサイド」は今季からNHLでも廃止になったため、長野、ソルトレイクシティのときよりはNHLerの戸惑いも少ないのではないかと思われます。

しかしリンクのサイズの違いは大きい。NHLの試合を見慣れていると国際試合のリンクは「広ーっ!」と思うし、国際試合ばかり見た後にNHLのビデオを見ると「リンク狭っ!」という感想が出ます。ゴール・クリーズの形も両リンクでは違いますよね。

それから明文化されているルールではないのですが、NHLの試合にはテレビ中継にCMを挟むため1分間の「CMブレイク」がときどき入ります。このときリンクにいる選手たちはベンチのへりにもたれかかったり、ジャンボトロンを見上げたり、うつむいてゆっくり滑って精神を集中させたりしていますが、オリンピックの試合にはそんなプチ休憩時間はありません。これがNHLの試合ペースに慣れているNHLerにはけっこう体力的にきついらしいです。

長野ではロスターの半分をヨーロッパのリーグでプレイする選手が占めたチェコが金メダルを獲得し、ソルトレイクシティでは代表全員をNHLerでかためたカナダが優勝しました。トリノではどの国に勝利の女神が微笑むでしょうか。
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