さんくちゅありホッケー BLOG
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カップ決勝第5戦:明快戦術ハマりブラックホークスが快勝 カップ優勝に王手
2013年06月24日 (月) 11:25 | 編集



6月22日(土)の試合結果

ボストン1、シカゴ3
(シカゴ3勝2敗)

ボストン 0 0 1
シカゴ  1 1 1

スコア:
【第1ピリオド】17:27 パトリック・ケイン8(シカゴ、アシスト=ジョニー・オドゥヤ、ジョナサン・テーヴズ)
【第2ピリオド】5:13 パトリック・ケイン9(シカゴ、アシスト=ブライアン・ビッケル、ジョナサン・テーヴズ)
【第3ピリオド】3:40 ズデノ・ファーラ3(ボストン、アシスト=ダヴィッド・クレイチー、ミラン・ルチッチ)
19:46 デイヴ・ボランド2(エンプティネット)(シカゴ、アシスト=ミハエル・フロリーク)

ゴーリー:
トゥーッカ・ラスク(ボストン)31ショット、29セーブ
コウリー・クロフォード(シカゴ)25ショット、24セーブ


シカゴ(AP)-- 北米プロアイスホッケーNHLのスタンリー・カップ決勝(7回戦制)第5戦は22日、当地のユナイテッド・センターで行われ、シカゴ・ブラックホークス(西カンファレンス1位)が3-1でボストン・ブルーインズ(東カンファレンス4位)を破り、3勝2敗で3年ぶり5度目のカップ制覇に王手をかけた。

ブラックホークスは第1ピリオドと第2ピリオドにエースのパトリック・ケインが1ゴールずつ決め、第3ピリオドにデイヴ・ボランドのエンプティネット・ゴールでダメ押し。ブルーインズのゴーリー、トゥーッカ・ラスクの前に混雑を作り、こぼれたリバウンドを叩くという明快な作戦がピタリとハマり、優勝に大きく前進する快勝だった。

対するブルーインズは、第3ピリオドに主将ズデノ・ファーラが1得点をあげるのが精一杯。わずか6分6秒しかプレーしなかったパトリス・ベルジュロンが、試合後に病院で検査を受けたことが判明した。昨季の最優秀守備的フォワードで、攻守のキー・プレーヤーであるベルジュロンの不調で、ブルーイインズには暗雲がたちこめている。

第6戦は24日夜、マサチューセッツ州ボストンで行われる。


::: 第5戦とは打ってかわってロースコアの戦いになりました。ロースコアならブルーインズ有利!と思っていたのだが・・・、「その1点が取れなくて」でブルーインズ2連敗。しかもベルジュロンがどこか悪いようでシフトで出てきてもすぐベンチに引っ込んだりして、3ピリはまったくプレーせず。試合後は病院に行ったそうです。

クロード・ジュリアン監督はバージーが検査を受けたことは認めたものの、具体的な症状については明言せず。でも報道によると、どうやら脾臓を傷めたのではないか、しかも試合中に傷めたのではなく、試合前の練習から不調だったんじゃないか、ということです。だからカスパース・ドーガヴァンスの代わりに、センターもできるカール・ソーデルベリが呼ばれて第5戦ではプレーしたのではないかと。

ぐあー、めっちゃ心配。バージーはこのファイナルでもゴール決めているし、なんといってもフェイスオフの達人だし(試合開始のフェイスオフだけに出てきて終ったらすぐベンチに引っ込んだりする)、守りもうまくてPK職人でもあるし、まさに余人をもって代え難い人なのであります。

そんなバージーが、もし次の試合で出られないとしたら・・・、ちゃぐま、大大大ピーンチ! いくらラスクががんばったとしても、事実上のファイナル終了でしょう。

ただチームでは「バージーがいない分もがんばろうぜ!」という雰囲気に満ちあふれているらしく、また代わって出てきたソーデルベリが、アイシングになりそうなパックを猛然と追いかけて何度もタッチしてチームのピンチを救ったりして、ポジティブな面もちょっとはあるみたい。しかもバージーもグレキャンもドーガヴァンスもいないのに、PK全部成功させたし。

でもなー、2ゴールでケインを調子づかせちゃってるし、シカゴもクロフォードのグラブサイドにシュートを打たせまいとグラブサイドのほうを意識してカバーするように立ちはだかったりと作戦立ててきてるし。

逆にブルーインズはシカゴの「ラスクの前でゴチャゴチャ作って20セントがおこぼれを叩くコバンザメ戦術」にやられまくって、毎回同じパターンで失点してるし・・・。ダメだこりゃ、って感じで、なんだか悲観的になってしまうのであります。

2年前は、第5戦を敵地で落としてその後ホームで勝って、第7戦は敵地でシャットアウト勝ちしたけど、今回はどうかなあ。第5戦の内容がよくなかったから、シリーズをひっくり返すのは難しいかも。

でもどうせ負けるにしても、ヤロミールやクルーグにゴール決めてほしい。二人ともいいシュートを打ってるのに、ゴール枠に阻まれてなかなか1点が取れないから、最後にバシッといいところ見せてほしいです。
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クロフォードの「穴」を見つけたブルーインズ ブラックホークスはただ祈るのみ?
2013年06月23日 (日) 00:39 | 編集



SI.com --- シカゴ・ブラックホークスのコウリー・クロフォードは、グラブに愛されていないゴーリーだ。

2013年スタンリー・カップ・ファイナルのこれまでの4試合で、ボストン・ブルーインズがクロフォードから奪った12ゴールのうち10本がグラブサイドを抜いたものだ。

19日夜の第4戦で、ブラックホークスはブルーインズを延長戦の末6-5で破り、シリーズ対戦成績を2勝2敗のタイとした。その試合でブルーインズが決めた5得点も、すべてクロフォードのグラブサイドへのシュートだった。

クロフォードは言う。
「うーん、シュートの99%はグラブサイドに飛んでくるだろうね。どう言ったらいいのかわからない。そのことについては考えられないよ。全部グラブサイドに来るんだと考え始めたら、まずいことになる。これまでどおりのやり方でプレーするだけ」

クロフォードはそれでも試合に勝ってきた。それを忘れてはいけない。勝ち続けてきたことが重要なのである。特にシーズン最後のこの時期には。クロフォードは、ブルーインズのネットを守るトゥーッカ・ラスクよりも失点を1つ少なく抑えるという方法を見つけたのだ。

ブラックホークスのジョエル・クエンヴィル監督は、控えゴーリーのレイ・エムリーを使うことは考えていないと言う。エムリーは2007年、オタワ・セネターズでカップ決勝を戦い、ロックアウトで短縮シーズンとなった今季、17勝1敗3分の成績を残している。

「(クロフォードの交代は)まったく考えていない。コウリーのことは全然心配していないよ。シーズンを通して、彼は堅い守りを見せてきた。ハマったら素晴らしいプレーをするしね。それに我々がファイナルまで来られたのも、コウリーのおかげだ」

第4戦でブラックホークスは、3-1から追いつかれ、その後4-2からも同点にされた。ベンチでそれを見ていたクエンヴィル監督だが、クロフォードには揺るぎない信頼を寄せている。

しかし誰もが知っている。第5戦がどうなるかを。あるNHLチームのゴーリー担当コーチは言う。

「もちろん、試合前の戦力分析で相手ゴーリーに弱点が見つかったら、そこを突きたいと思うだろう。どこにシュートを打ちたいか頭の中に描いておくように選手たちには話すしね」

ブルーインズ主将ズデノ・ファーラも「相手の穴になる部分がわかったら、そこに打っていくのは当たり前」と言い切る。

このコーチによれば、クロフォードの弱点は、ゴールネットの上部を守りたいという気持から来ているという。

「ゴール上部に飛んでくるシュートをカバーしようとするから、ああいうグラブの持ち方になって、ときどき苦労することになる。あれでは、パッドのすぐ上に来るシュートをキャッチするポジションに戻すのは大変だよ。クロフォードの持ち味はポジショニングと我慢できる心だ。でもグラブに関してはせっかちなんだな。まるでグラブだけがクロフォードの体から勝手に動いているようだ。(ブルーインズのフォワードの)ヤロミール・ヤーガーのシュートを止めたのだって、自然なセーブには見えなかった。体はパックから離れていっていた」

そのコーチによれば、ブラックホークスのゴーリー担当コーチ、ステファン・ウェイトが今できることはあまりないらしい。クロフォードにはこれまでどおりプレーさせ、ポジティブな言葉をたくさん投げかけてハートを強くするしかないというのだ。そして両手の人差し指と中指をクロスさせ、幸運を祈るしかない、と。

チームメイトたちは第4戦の後、クロフォードがゆるした5ゴールの責任は自分たちにもある、と言った。

ブラックホークス主将のジョナサン・テーヴズは、「彼はシーズンを通して落ち着いていたし、立ち直りも早い。でも正直に言うと、第4戦での彼のプレーのどこが悪かったのかよくわからないんだよね」と話す。「ロングシュートをゆるしたことで、いくつかあった良いセーブがかすんでしまったんじゃないかな。フォワードの僕らにも少しは責任がある。相手がやっているように、シュートの軌道に入ることもできると思うし・・・。次の試合で彼がどんなプレーをするか、あまり心配していないよ」

フォワードのパトリック・ケインも、クロフォードについてはまったく心配していない選手の一人だ。「試合の後クロウ(クロフォードの愛称)と喋ったけど、調子はよさそうだった。試合に勝って嬉しそうだったよ。だからクロウの自信については全然心配してない」

自信。自信と言うなら、ブルーインズにもある。ブルーインズは自信を持って、クロフォードのグラブサイドにある穴に向かってシュートを打ち込むだろう。
カップ決勝第4戦:延長9分過ぎの決勝ゴール ブラックホークスが壮絶な点取り合戦を制して2勝目
2013年06月22日 (土) 21:04 | 編集



6月19日(水)の試合結果

シカゴ6、ボストン5(OT)
(2勝2敗タイ)

シカゴ  1 3 1 1
ボストン 1 2 1 0

スコア:
【第1ピリオド】6:48 ミハル・ハンズーシュ3(ショートハンデッド)(シカゴ、アシスト=ブランドン・サード)
14:43 リッチ・ペヴァリー2(パワープレー)(ボストン、アシスト=アンドリュー・フェレンス)
【第2ピリオド】6:33 ジョナサン・テーヴズ2(シカゴ、アシスト=ミハル・ロジヴァル)
8:41 パトリック・ケイン7(シカゴ、アシスト=ブライアン・ビッケル、ミハル・ロジヴァル)
14:43 ミラン・ルチッチ6(ボストン、アシスト=ズデノ・ファーラ)
15:32 マークス・クルーガー3(シカゴ、アシスト=ミハエル・フロリーク、デイヴ・ボランド)
17:22 パトリス・ベルジュロン(パワープレー)(ボストン、アシスト=ズデノ・ファーラ)
【第3ピリオド】2:05 パトリス・ベルジュロン(ボストン、アシスト=ヤロミール・ヤーガー)
11:19 パトリック・シャープ10(パワープレー)(シカゴ、アシスト=マリアーン・ホッサ、ダンカン・キース)
12:14 ジョニー・ボイチャック6(ボストン、アシスト=ネイサン・ホートン、ダヴィッド・クレイチー)
【延長ピリオド】9:51 ブレント・シーブルック3(シカゴ、アシスト=ブライアン・ビッケル、パトリック・ケイン)

ゴーリー:
コウリー・クロフォード(シカゴ)33ショット、28セーブ
トゥーッカ・ラスク(ボストン)47ショット、41セーブ


ボストン(AP)-- 北米プロアイスホッケーNHLのスタンリー・カップ決勝(7回戦制)は19日、当地のTDガーデンで第4戦が行われ、シカゴ・ブラックホークス(西カンファレンス1位)がボストン・ブルーインズ(東カンファレンス4位)との壮絶な点の取り合いを延長戦の末制し、シリーズ対戦成績を2勝2敗のイーブンとした。

両チーム合せて11点。前2戦とは打ってかわってハイスコアの試合となった第4戦の決着をつけたのは、ブラックホークスのディフェンスマン、ブレント・シーブルックの渾身の一発だった。

「とにかくパックをネットに入れよう、そうみんなで言い合ってきたから、ネットに向かって打とうと思っただけ。ラスクの前にいいスクリーンができていた。パックがうまく入ってくれた」

シュートしたもののゴールになったとは思わず、チームメイトたちが駆け寄ってきてから小さくガッツポーズをしたシーブルックは、決勝点をそう解説した。

第2戦ではわずか1ゴール、第3戦では0ゴールに終ったブラックホークスは、ついにブルーインズのゴーリー、トゥーッカ・ラスクから6ゴールもの大量得点を記録した。

先制し、逃げようとするブラックホークスに、ブルーインズは3度追いついた。「今度はうちが得点する順番だったんだと思う」と言うのは、1ゴール1アシストのパトリック・ケイン。「プレーしていて楽しい試合だった。お客さんたちも楽しんでたと思うよ、絶対」

振り払っても振り払ってもしぶとく同点にしてくるブルーインズ。ブラックホークスのジョエル・クエンヴィル監督はそんな相手について「彼らは諦めなかったね。3ピリ後半は勢いは向こうにあったし、パワープレーでも2点取られた」と淡々と分析。そして「そんな夜もあるさ」と肩をすくめた。

対するブルーインズのクロード・ジュリアン監督も「今日の試合は、ブルーインズらしいホッケーじゃなかった。でもみんなよく得点してくれたよ。いつものゲーム・プランからは外れていたと思うが、まあ何度もスコアしたからね。同時に、相手に得点もゆるした。決勝点もね」と冷静だった。

シーブルックの決勝点は、守備自慢のブルーインズがパックをクリアし損ねたことで生まれた。ブルーラインの手前からシーブルックがスラップショットを打つのと同時にブラックホークス主将ジョナサン・テーヴズがラスクの前で完璧なスクリーンを作り、ラスクの視界を遮った。

「パックが見える状態なら、ラスクから点を取るのはほとんど無理」とクエンヴィル監督。そのためラスクの前でなるべく混雑を作ってパックの軌道を見えないようにし、リバウンドを叩く作戦を取っていると言う。今夜奪った6得点のうち、1点目のミハル・ハンズーシュのショートハンド・ゴール以外はすべて、この作戦によって生まれたものだ。

第2戦と第3戦の120分で、ブラックホークスはラスクから1点を取るのが精一杯だった。そんなゴール欠乏症から脱却するため、テーヴズとケインをブライアン・ビッケルとのトップ・ラインに戻し、3人で2ゴール3アシスト。ラスク攻略の光明も見出したブラックホークスが、本拠地に戻ってスタンリー・カップ獲得に王手をかけることができるか。注目の第5戦は22日夜、シカゴで行われる。


::: なんかもう、いろいろとすごい試合でした。

シカゴが突き放そうとするたびに追いつくブルーインズのしぶとさもすごかったし、シカゴが「ディフェンス命」のブルーインズから6点も取ったのもすごかった。しかもシカゴ1点目は、ショートハンド・ゴール。考えればしょっぱなから意外なゴールで始まった試合だったのです。

2点差になっても同点にされて、ブルーインズの粘りがシカゴにとっては脅威だったでしょうね。でもブルーインズは今年の第1ラウンド、リーフスとの第7戦で、3ピリから3点差をひっくり返して勝ってますんで、「2点差なんてたいしたことねーよ」ぐらいの感覚なのかもしれません。

もう一つすごい点は、どっちのチームもディフェンスが崩壊気味だったということ。そして互いにギブアウェーの嵐だったということ。パスミスも多くて、ここに来て両チームとも疲労がたまりにたまってるのかもしれない。

でもシカゴはパトリック・ケインとジョナサン・テーヴズをもとのラインに戻したのが当たり、二人とも大活躍。シカゴ2点目のテーヴズの屈折ゴールは、すばらしかったです。ビデオを何度見てもしびれます。これ、実はテーヴズにとっては「キャリア初のカップ・ファイナル・ゴール」。3年前のファイナルではゴールなかったですもんね。それでもプレーオフMVPもらいましたけど。

しかしこんなにトップ・ラインが当たるなら、最初からそうしておけば、これまでの3戦ももっと楽に戦えたんじゃないの?というコーチQへの疑問が・・・。そしてクロフォードはあんなにグラブサイドばっかり狙われて、そこをなんとかしないとまずいのでは。

昔、もう10年ぐらい前のプレーオフで、誰だったか忘れましたが、やはり弱いサイドを徹底的に狙われて、敗れ去っていったゴーリーがいたことを思い出しました。

クロフォードも、コーチQも、そしてシカゴの選手たちもみんな、クロフォードの弱点については承知していて、ブルーインズが徹底してその穴をついてきていることもわかっているそうです。テーヴズも、ケインも「でも、大丈夫だよ」と言っているけれど、・・・本当に?




テーヴズの2点目。うーん、完璧。
カップ決勝第3戦:ブルーインズ、シャットアウトで2勝目を飾る
2013年06月19日 (水) 21:10 | 編集



6月17日(月)の試合結果

シカゴ0、ボストン2
(ボストン2勝1敗)

シカゴ  0 0 0
ボストン 0 2 0

スコア:
【第2ピリオド】2:13 ダニエル・パイエ4(ボストン、アシスト=クリス・ケリー、タイラー・セガン)
14:05 パトリス・ベルジュロン7(パワープレー)(ボストン、アシスト=ヤロミール・ヤーガー、ズデノ・ファーラ)

ゴーリー:
コウリー・クロフォード(シカゴ)35ショット、33セーブ
トゥーッカ・ラスク(ボストン)28ショット、28セーブ


ボストン(AP)-- 北米プロアイスホッケーNHLの今季の王者を決めるスタンリー・カップ・ファイナル(7回戦制)は17日、当地のTDガーデンで第3戦が行われ、地元のボストン・ブルーインズ(東カンファレンス4位)が2-0でシカゴ・ブラックホークス(西カンファレンス1位)にシャットアウト勝ちした。シリーズ対戦成績はブルーインズの2勝1敗となった。

ショット数、ヒット数、パワープレー成功率、フェイスオフ勝率、シュートブロック数。すべての数字でブルーインズがブラックホークスを上回る「完勝」だった。

ブルーインズのゴーリー、トゥーッカ・ラスクはリンクの向こう側で起こっているアクションを眺める時間が多かったと言っていい。試合終盤、ブラックホークスが波状攻撃を仕掛けたが、時すでに遅し。ラスクは28セーブで、自身3つ目のプレーオフでのシャットアウトを記録した。

ブラックホークスのコウリー・クロフォードも33セーブと健闘したが、第2ピリオドにダニエル・パイエとパトリス・ベルジュロンのゴールをゆるし、チームは2連敗。攻撃の主軸の一人で、今プレーオフではチームトップの15ポイントを記録しているマリアーン・ホッサが試合開始直前になって欠場となり、漠然とした不安感に包まれた中での敗戦だった。

ブルーインズのクロード・ジュリアン監督も「驚いた」と話したホッサの突然の欠場について、ブラックホークスのジョエル・クインヴィル監督は「上半身を痛めた」とNHL特有のふわっとした説明に終始。第4戦への出場はいまだ微妙だという。

クインヴィル監督は、第2戦を落とすきっかけを作ったミスをしたブランドン・ボリッグを先発メンバーから外し、攻撃ラインの組み替えも行った。主将ジョナサン・テーヴズをマークス・クルーガーとミハエル・フロリークと組ませ、急きょの出場となったベン・スミスはデイヴ・ボランドとパトリック・シャープとのラインでプレーした。

しかしライン組み替えもさしたる功を奏さず、試合開始当初から圧倒したのはブルーインズのほう。テーヴズは巨人ファーラの影に悩まされ続けた。また得意のフェイスオフもトータル8勝11敗とぴりっとしなかった。

ブルーインズの2点目はパワープレー・ゴール。ヤロミール・ヤーガーがクロフォードの目の前を横切る高速パスをベルジュロンに送り、ベルジュロンはゴールポストぎりぎりにパックを叩いた。このプレーオフではまだゴールがないヤーガーだが、「チームメイトが点を入れてくれる限り、自分は幸せ」とにこにこ笑顔で繰り返した。

第4戦は19日夜、ボストンで行われる。


::: 第1戦はトリプルOTで惜敗、第2戦はOTで辛勝、そして第3戦はほとんど完璧な試合運びでシャットアウト勝ち。順調に調子が上がってきてるのかな?という印象のブルーインズです。

シカゴは、いくらホッサが突然姿を消してしまって動揺していたとはいえ、1点も取れなかったのはさすがにまずい。しかもシュートは打っていたけど、点につながりそうなチャンスは数えるほどしかなかったわけで、内容がよくないです。特に2ピリにアホなペナルティを連発していたのも、ちょっともったいないなーと思いました。

ホッサはどうやら第4戦には出られそうですけど、どこが悪かったんでしょうね。しかも突然の欠場以上に、その代わりに出てきたのがウォームアップにも参加していなかったベン・スミス、というのが、中継をしていたNBCやCBCのコメンテーターたちに驚かれていました。

スミスはボストン・カレッジ・イーグルズで4年プレーして、ボストンのホッケー・ファンにはおなじみの選手なので、コーチQはスミスをボストンに凱旋させたかったとか・・・? まさかね。ウォームアップでミラン・ルチッチとぶつかり頭部をケガして何針か縫ったというズデノ・ファーラのこともあり、なんだかいつもと違う雰囲気で始まった第3戦でした。

しかしブルーインズの2点はどちらもすばらしかったです。パイエの振り向きざまのシュートに、またクロフォード反応できず。第2戦はファーサイド、第3戦はショートサイドの違いはありますが、どちらもグラブサイドを抜かれたゴールです。もしかして・・・、クロフォードってグラブサイドが弱いのかな。

それから2点目の基になった、ヤロミールのバージーへのパス。クロフォードや他の選手のスティックにひっかからないよう、ほんの少しだけパックを浮かせた高速パスは見事でした。何度スローで見ても、「よくこんなパス出せるな〜」と驚いてしまいます。パスの名手ジョー・ソーントンも真っ青ですね。

しかしちゃぐまはホームで強い。これでTDガーデンでは8勝2敗。カンファレンス準決勝のNYR戦以降は6勝0敗と、ホームで負けなし。そもそもリーフスとのシリーズは第7戦まで行ったけれど、その後は12試合やって2試合しか負けておらず、しかも負けたのはどちらもOTで、レギュレーション・タイムでは負けてないんです。これはちょっとした数字だと思います。

でも強いシカゴがこのままズルズルと負け続けるわけがないと思うし、実際、レッドウィングズとのシリーズでも1勝3敗をひっくり返してますし。世間をアッと言わせる秘策をコーチQが練ってるかもしれない。第4戦が楽しみです。

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ジョナサン・テーヴズの横顔その2。すごい気合いが入ってます。でもキャプテン・シリアス、今日の敗戦でまた「俺はキャプテンらしいプレーができてない」って悩みまくってるんじゃないかと心配。
カップ決勝第2戦:「いつやるの? 今でしょ!」でブルーインズが延長逆転勝利
2013年06月17日 (月) 20:36 | 編集



6月15日(土)の試合結果

ボストン2、シカゴ1(OT)
(1勝1敗タイ)

ボストン   0 1 0 1
シカゴ    1 0 0 0

スコア:
【第1ピリオド】11:22 パトリック・シャープ9(シカゴ、アシスト=パトリック・ケイン、ミハル・ハンズーシュ)
【第2ピリオド】14:58 クリス・ケリー1(ボストン、アシスト=ダニエル・パイエ)
【延長】13:48 ダニエル・パイエ3(ボストン、アシスト=タイラー・セガン、アダム・マックエイド)

ゴーリー:
トゥーッカ・ラスク(ボストン)34ショット、33セーブ
コウリー・クロフォード(シカゴ)28ショット、26セーブ


シカゴ(AP)-- 北米プロアイスホッケーNHLの今季の王者を決めるスタンリー・カップ・ファイナル(7回戦制)は15日、第2戦が当地ユナイテッド・センターで行われ、ボストン・ブルーインズ(東カンファレンス4位)が第1戦に続く延長戦の末、シカゴ・ブラックホークス(西カンファレンス1位)を制し対戦成績を1勝1敗の五分に戻した。

試合は第1ピリオドからブラックホークスが圧倒的にパックを支配した。トゥーッカ・ラスクに19本ものシュートの雨を降らせ、ブルーインズは防戦一方。ブルーインズのクロード・ジュリアン監督が「指示を出すのも見ているのもつらいピリオドだった」と言うほど一方的な展開となった。

ラスクの奮闘でパトリック・シャープのゴール1つに抑えたものの、たったのショット4本に終った1ピリ後のインターミッションの間、ブルーインズのロッカーロームには怒りが渦巻いていたという。

選手たちが率直に意見を吐き出し合った15分間とはどんなものだったのか。「ちょっとした話し合いだよ」とジュリアン監督は煙に巻いたが、21歳と若いタイラー・セガンは「あのとき、みんな怒っていたと思う」と述懐した。

ベテランのディフェンスマン、デニス・ザイデンベルクはチームメイトたちをこう鼓舞したという。「目を覚まさないといけない。これはスタンリー・カップ・ファイナルなんだぞ。一生のうちいったい何回ファイナルに来れる? いつやるんだ、今だろ?」

なんとか反撃し始めた第2ピリオド中盤にクリス・ケリーのゴールで追いつくと、第3ピリオドと延長ピリオドはブルーインズが優勢。精彩を欠いた第1ピリオドとはまったく別のチームのように動き回った。そして延長13分過ぎ、ブラックホークス守備陣のミスによるターンオーバーからセガンがダニエル・パイエにパス、パイエはブラックホークスのゴーリー、コウリー・クロフォードのグラブサイドを見事に抜くショットでブルーインズの勝利を決めた。

第3オーバータイムまで行って敗れた第1戦で、ケリーはマイナス3を記録。ジュリアン監督はこの第2戦、そのケリーを、プレーオフに入ってから調子を落としているセガンとチェッキング・ラインの要であるパイエと組ませた。実質的には第4ラインであるこの3人で全2得点を上げ、監督の作戦はドンピシャに当たった格好となった。

「毎試合、誰かが奮起して活躍する。ブルーインズはそういうチーム。今夜はパイエがそれを証明した」。1ゴール1アシストで逆転勝利を演出したケリーはそう胸を張った。

第3戦は17日夜、ボストンのTDガーデンで行われる。


::: 第1戦に続き、また延長戦。また見ていて疲れる試合でした。でもブルーインズが勝ててよかったです。アウェーで2敗してボストンに帰って、レギュラー・シーズン優勝の強いシカゴと戦うのは、精神的にしんどすぎる。パイエのゴールが決まったとき、「よかったー、これで1つ勝ってボストンに戻れる!」と嬉しかった。嬉しすぎて泣けてしまいました。

シカゴとボストン、どっちが勝ってもいいファイナルだわ〜、なんてうそぶいていたけれど、やっぱり本音ではブルーインズに勝ってほしいんだな、私は。しみじみそう実感したのでした。そうだよね、だってもうかれこれ12年もブルーインズを応援しているんだものね。

それにしても何だったんだろう、1ピリのあのワンサイド・ゲームっぷり。シカゴのクロフォード、ほんとヒマだったろうな。もともとブルーインズはスロースターターなチームではありましたが、だとしてもひどすぎた。ゴール守ってるのがラスクじゃなかったら、5点ぐらい取られてたんじゃないだろうか。インターミッションで「何やってんだ、俺らは!?」とブルーインズ選手たちが自分たちのプレーに怒りを覚えるのも当然のようなグダグダっぷりでした。

で、OTになったら見違えるように攻めまくったブルーインズ。「3日前の試合でクタクタだし、これ以上OTでプレーするのはイヤだ。さっさと決めてボストンに帰ろうぜ!」という彼らの叫びが聞こえるようでした。その悲愴な決意はよかったけど、それ、レギュレーション・タイムでやれや!とファンの私は思うのです。

そしてブルーインズが徐々に調子を上げていくのと綺麗に反比例するように、足が動かなくなっていったシカゴ。ペース配分を誤って、1ピリで体力使いすぎたのかな。以前から若いメンツのわりに省エネ・プレーをするチームですけど、3ピリ以降は単純に、体力が消耗してしまっていたように見えました。打っても打っても点にならなかったり、微妙なゴールがノー・ゴール判定されて、イヤになっちゃったのかな。

これで今年のファイナルは、1勝1敗となりました。ファイナルのシリーズ最初の2戦で1勝1敗は、意外にも2004年のタンパベイ・ライトニング対カルガリ・フレイムズ以来なんだそうです。

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本日の決勝点、ダニエル・パイエのゴール・シーン。



打つモーションが速すぎて、クロフォード反応できず。何度見ても素晴らしい。カナダのフランス語放送RDSの実況アナウンサーが「ル・ビューーーー!(le but=the goal)」と絶叫しているのは、パイエがフランス系カナダ人だからかな。

パイエはセイバーズにいた選手で、うしでの印象が強く、ボストンのジャージを着ているのを見てもしばらくしっくりきませんでした。でも今では、ちゃぐまにはなくてはならない人です。運動量が多く、守れてシュートも打てて、これほど使えるチェッキング・ラインの選手はいません。

そのパイエはオンタリオ州の出身。フランス系なので小学校と中学校はフレンチ・スクールに通ったそうです(シカゴのジョナサン・テーヴズと同じ)。ハイスクールのジュニア、つまり高2のときから付き合っていたガールフレンドのダナさんと4年前に結婚。そのときの画像をたっぷり見られるページがあります。

リンク:"An Evening with NHL Stars"

いやー、奥さん、綺麗やのぉ〜! パイエもかっこいい。何を気取っているのだ、と突っ込みたくもなるけど、かっこいい。婚約指輪の石も大きいわぁ〜。長い付き合いの彼女だったけど、プロポーズするときはさすがに緊張したそうな。

花婿付添人をつとめている長身のイケメンは、NYRのダン・ジラーディです。パイエとジラーディは同郷の幼なじみで親友同士。ジラーディが結婚したときにはパイエが花婿付添人として式に参列したんだそうです。なんかそういうのって、いいですね。
リーグMVPはワシントンのオベチキンが受賞 2013年NHLアウォード(パート2)
2013年06月17日 (月) 20:15 | 編集



シカゴ(AP)-- NHLの2012-2013年シーズンの各個人賞が16日、発表された。リーグMVPに贈られるハート・トロフィは、シーズン最多の32ゴールを記録したアレクサンダー・オベチキン(27)が4年ぶり3回目の受賞。オベチキンはハート・トロフィを3回以上受賞した史上8人目の選手となった。

最優秀ゴーリーにはミネソタ・ワイルドと最後までプレーオフ行きを争ったコロンバス・ブルージャケッツのセルゲイ・ボブロフスキー(24)が、そして最優秀ディフェンスマンには11ゴール27アシストでディフェンスマン1位となった24歳のPK・スバン(モントリオール・カナディアンズ)がそれぞれ初めて選ばれた。

今日発表された各賞の受賞者は以下のとおり。

ハート(年間最優秀選手):
  アレクサンダー・オベチキン(ワシントン・3回目)
ヴェジナ(最優秀ゴーリー):
  セルゲイ・ボブロフスキー(コロンバス・初)
ノリス(最優秀ディフェンスマン):
  PK・スバン(モントリオール・初)
コルダー(最優秀新人):
  ジョナタン・ユベルドー(フロリダ) 
テッド・リンジー(NHLerが選ぶMVP):
  シドニー・クロズビー(ピッツバーグ・2回目)
NHL財団(基金)(慈善事業への熱心さ):
  ヘンリク・セッテルベリ(デトロイト・初)
ロケット・リシャール(最多ゴール):
  アレクサンダー・オベチキン(ワシントン・3回目)
アートロス(最多ポイント):
  マルタン・サンルイ(タンパベイ・2回目)
ジェニングズ(最少失点のゴーリー):
  コウリー・クロフォード&レイ・エムリー(シカゴ)


■談話
PK・スバン「今年はチームが強くなり、そのおかげで自分も強くなった。子どもの頃からずっとハブズのファン。このチームのリーダーでいられることに感謝している」

ジョナタン・ユベルドー「今年はいいルーキーがたくさんいたし、まさか自分がもらえるとは思っていなかった。受賞できて嬉しい」

セルゲイ・ボブロフスキー「この賞が僕の最終ステージじゃない。もっと上手くなれるし、もっと上手くなる」


::: どひゃー、ホントにハブズのPK・スバンがノリスをもらってしまった。ついこの間NHLデビューして、「すごいショットを持つルーキーが現れた!」と話題になった気がしていたのに。いつの間にかPKは、そんなにもビッグなディフェンスマンになっていたのね。ジャマイカからの移民だというお父さんもお喜びのことでしょう。おめでとう、PK! これからもハブズ発展のためにがんばってくれ!




「PK・スバン ノリスへの道」
もう、「すっげえええ」という感想しか出てきません。


そしてオベちゃんは自身3度目のリーグMVP受賞。シーズン最後のほうにクロズビーがケガで戦線離脱しなかったら、たぶんクロズビーがアートロスともどもハートも受賞していたんでしょうけどね。でもケガをしない、ということもプロアスリートにとっては重要なことですよね。

意外なことに、リーグMVPに3回以上選ばれたことがあるのはNHL史上8人しかいないんだそうで、オベちゃん以外は、ウェイン・グレツキー、マリオ・ルミュー、ボビー・クラーク、ボビー・オー、ゴーディー・ハウ、エディー・ショア、そしてハウイー・モレンズと、錚々たる顔ぶれ。ジャン・ベリヴォーやボビー・ハル、ギイ・ラフレールも2回しか受賞していないんだものね。

それにしてもマルタン・サンルイはすごいな。さすが私のサンルイ。38歳にして衰えないスコアリング能力。そしてまたレディビングももらってしまうほどペナルティの少ないクリーンなプレーをする選手。1年でも長くプレーしてほしいNHLerの一人です。
2013年NHLアウォード 各賞が発表に(パート1)
2013年06月16日 (日) 00:00 | 編集



NHLの2012-2013年シーズンの各個人賞の一部が15日、発表された。最優秀守備的フォワードに贈られるセルキ・トロフィは、シカゴ・ブラックホークスの主将ジョナサン・テーヴズ(25)が初受賞。最優秀監督には昨年に続いて2度目のノミネートをされていたオタワ・セネターズのポール・マクレーン(53)が初めて選ばれた。

リーグMVPなど残りの賞の受賞者は16日夕、カップ決勝第2戦の1時間前にスペシャル番組において発表される。

今日発表された各賞の受賞者は以下のとおり。


セルキ(最優秀守備的フォワード):
  ジョナサン・テーヴズ(シカゴ・初)
ジャック・アダムズ(最優秀監督):
  ポール・マクレーン(オタワ・初)
ジェネラル・マネジャー(最優秀GM)
  レイ・シェロ(ピッツバーグ・初)
レディ・ビング(スポーツマンシップ):
  マルタン・サンルイ(タンパベイ・3回目)
キング・クランシー(リーダーシップと人道的貢献):
  パトリス・ベルジュロン(ボストン・初)
ビル・マスタートン(忍耐と献身=カムバック):
  ジョシュ・ハーディング(ミネソタ・初)
メシエ・リーダーシップ(マーク・メシエが選ぶリーダー):
  ダニエル・アルフレッドソン(オタワ・初)

■談話
ジョナサン・テーヴズ「過去の受賞者を見てみたら、彼らがチームにとってどれだけ意味のある存在で、また攻撃面でも守備面でもどれだけチームに貢献しているかがわかります。そういった選手たちと同じ文章の中で語られ、同じレベルであるとみなされるのは本当にすばらしいこと。特別な賞です」


::: 今年はロックアウトでファイナルの日程もかなり押しているからか、従来の形式でのアウォードの授賞式ってやらないのですね。毎年楽しみにしていただけに、残念。

でもジョナサン・テーヴズのセルキ受賞は嬉しいです! 攻撃もうまいけれど守備はもっとうまく、特にバックチェックの速さは天下一品。フェイスオフの強さもリーグでトップクラスだし、センターやるために生まれてきたような選手です。なのでいつかはセルキもらうんだろうなーとは思っていたけど、25歳で受賞とは。昨季受賞のパトリス・ベルジュロンとはわずか10ポイント差の大接戦でした。おめでとう!

残りの賞については明日の第2戦の前に発表になるそうですが、リーグMVPは候補3人ともいまいち飛び抜けた部分がなく、非常に予想が難しいようです。

でもノリスは、噂ではカナディアンズのPK・スバンが初受賞、とのこと。マジですか。まだ24歳ですよ。確かに攻撃はすごい、たぶん今のNHLでは一、二を争うハードショットの持ち主でしょう。アル・マッキニスを彷彿とさせるあの攻撃力は魅力です。でも肝心の守りは・・・? 果報は寝て待て、明日の各賞発表が楽しみです。
NHLスタンリー・カップ・プレーオフ決勝第1戦:延長戦の末ブラックホークスが劇的逆転勝利
2013年06月13日 (木) 21:09 | 編集



6月12日(水)の試合結果

ボストン3、シカゴ4(3OT)
(シカゴ1勝)

ボストン   1 1 1 0 0 0
シカゴ    0 1 2 0 0 1

スコア:
【第1ピリオド】13:11 ミラン・ルチッチ 4(ボストン、アシスト=ネイサン・ホートン、ダヴィッド・クレイチー)
【第2ピリオド】0:51 ミラン・ルチッチ 5(ボストン、アシスト=ダヴィッド・クレイチー)
3:08 ブランドン・サード 1(シカゴ、アシスト=マリアーン・ホッサ)
【第3ピリオド】6:09 パトリス・ベルジュロン 6(パワープレー)(ボストン、アシスト=タイラー・セガン、ミラン・ルチッチ)
8:00 デイヴ・ボランド1(シカゴ、アシスト=アンドリュー・ショー)
12:14 ジョニー・オドゥヤ3(シカゴ、アシスト=マークス・クルーガー、ミハエル・フロリーク)
【第3延長】12:08 アンドリュー・ショー5(シカゴ、アシスト=デイヴ・ボランド、ミハル・ロジヴァル)

ゴーリー:
トゥーッカ・ラスク(ボストン)63ショット、59セーブ
コウリー・クロフォード(シカゴ)54ショット、51セーブ


シカゴ(AP)-- 北米プロアイスホッケーNHLの王座決定戦、スタンリー・カップ決勝(7戦制)は12日、第1戦が当地のユナイテッド・センターで行われ、シカゴ・ブラックホークス(西カンファレンス1位)が第3延長ピリオドまでもつれこむ激戦の末4-3でボストン・ブルーインズ(東カンファレンス4位)を破り白星スタートを切った。

3年前のチャンピオンで、今季レギュラー・シーズン優勝のブラックホークスと2年前のリーグ覇者ブルーインズ。共に80年以上の歴史を持つ古豪同士の対決は、初戦から第3延長ピリオドまでもつれ込む大接戦となった。

このプレーオフ好調のミラン・ルチッチの2ゴールでブルーインズが優位に試合を進め、第3ピリオドにもパトリス・ベルジュロンのパワープレー・ゴールが決まり2点差。追いかけるブラックホークスはブルーインズのミスをつき、デイヴ・ボランドとジョニー・オドゥヤの2連続得点で試合を振り出しに戻した。

延長戦では一進一退の攻防が続き、双方決め手を欠いたまま第3オーバータイムへ。現地シカゴで日付が変わるか変わらないかの時間に、ミハル・ロジヴァルのブルーラインからのショットをまずデイヴ・ボランドがこすって方向を変え、それをさらにアンドリュー・ショーが屈折させてネットイン。試合時間110分、およそ2試合分の激闘にピリオドを打つ技ありのゴールだった。

弱冠21歳、まだあどけなさの残る顔立ちのショーだが、このプレーオフで大きく成長したと言われる。相手をいらつかせ疲れさせる、いわゆる「ペスト」と呼ばれる役割の選手としてである。今日の試合でもブルーインズ主将ズデノ・ファーラにちょっかいを出し続け、ファーラの反則を誘った。そのショーが、消耗戦に決着をつける値千金のゴール。



「どっちのチームもクタクタだったのはわかったでしょ? とにかくネットに向かっていこう、そしたらゴールにつながるかもしれない。みんなでそう言い続けていたよ」

そう話すショーを、ブラックホークスのジョエル・クインヴィル監督は「彼は戦士だ。攻撃の手をゆるめない」と褒め称えた。

ブルーインズのクロード・ジュリアン監督は「我々の努力にはがっかりしていない。次の試合までには調整したい部分ももちろんある。それにしても激闘だったね」と劇的な展開となった第1戦を振り返っていた。

ブラックホークスのゴーリー、コウリー・クロフォードは51セーブのうち29セーブを延長戦で記録した。「疲れた。次のシュートをセーブするぞ、次のシュートでうちが決めるぞ、そう自分に言い聞かせながらプレーしたよ」。クロフォードの奮闘は報われたが、対するブルーインズの守護神トゥーッカ・ラスクは「ほとんど勝っていた試合だった」と失望感を隠さなかった。

今季はロックアウトによる短縮スケジュールのためカンファレンスをまたいでの試合は行われず、ブラックホークスとブルーインズが顔を合わせるのは2011年10月15日以来。そのときはブルーインズがシュート戦の末3-2で勝った。またプレーオフでは過去6回対戦しているが、うち5回をブルーインズが制している。ここ20年ほどでどん底と栄光を経験した両チーム。再びカップを掲げるのはどちらになるか。

第2戦は15日夜、シカゴで行われる。


::: 互いに攻めて守って、面白い試合でした。ちょっと長すぎましたけど。選手たちも相当疲れたと思うけど、見ているほうも疲れました。

3ピリの6分すぎ、パワープレーでなかなか得点できないブルーインズが、パトリス・ベルジュロンのすんばらしいワンタイマーで3-1としたとき、この試合はブルーインズが勝った、そう思ったんですけどね。シカゴも粘りましたし、運も味方しました。

デイヴ・ボランドのゴールのきっかけになったトーリー・クルーグの判断ミスについて、トゥーッカ・ラスクは「アホなミスで失点した」なんて言ってましたね。まあ確かに、「えー、なんで!?」なギブアウェーだったけど、そこをすかさず得点につなげるシカゴがえらいわけで。ジョニー・オドゥヤの3点目はアンドリュー・フェレンスの左足に当たって方向が変わりゴールになったものでした。

でも決勝点になった、ミハル・ロジヴァル→デイヴ・ボランド→アンドリュー・ショーのゴール、これはお見事と言うしかない。練習してたのかな?とも思うけど、練習してできるものでもないような気がするし、さすがプロ、と唸るしかないです。芸術的なゴールで、ああいうのを決められたら、「仕方ないよね」という諦めの気持ちにしかならないです。



うーん、でも、リプレーを見たら、「たまたまそうなった」ラッキーな得点、という感じもします。それならなおさら、ブルーインズにとっては仕方がないです。運がなかったということだから。(追記:このゴールについてショーは試合後の記者会見で「うまいこと入った」と言っていたので、やはり練習していたプレーではないようです。)

それにシカゴの選手たちも疲れから混乱していたのか、延長戦で2回も「too many men on the ice」の反則を取られ、ブルーインズにはパワープレーのチャンスがあったのに、それを活かすことができなかったし。

「too many men on the ice」といえば、2ピリ、ネイサン・ホートンのペナルティでブルーインズがペナルティキルの最中に too many men on the ice の反則を取られたのにはびっくりしました。私、もう15年ほどNHLの試合を見ていますが、PKでこの反則を取られた場面を目撃したのは初めてです。そしてシカゴのようなチーム相手に、ブルーインズが1分以上の5オン3 をしのぎ切ったのにもびっくり。

勝てる試合をトリプル・オーバータイムまでやって落として、ブルーインズの皆様は凹みまくりでしょう。ホームで強いシカゴだから、この試合は取っておきたかったよね。でも2年前のカップ・ファイナルだって、ブルーインズは敵地バンクーバーで2連敗スタートでした。それも、今日の試合以上に、もう思い出すのもイヤなくらい精神的にダメージの大きい負け方で。次の試合まで中2日あるので、いろいろと立て直してほしいし、また立て直してこれるチームだと思います。がんばれブルーインズ。




CBC「ホッケーナイト・イン・カナダ」の今季ファイナル第1戦モンタージュ。Oasisの「Live Forever」にのせて、ボストンとシカゴのプレーオフ名場面&レジェンド選手たちの映像てんこ盛り。歴史のあるチーム同士の対決って感じがよく出ていて、いいです!




冒頭に出てくるジョナサン・テーヴズの横顔。イケメンだなあ・・・。
2013年NHLスタンリー・カップ・プレーオフ 決勝スケジュール
2013年06月12日 (水) 21:23 | 編集



カッコ内はシード順位、日時は日本時間です。

シカゴ(西1位)対 ボストン(東4位)

第1戦 @シカゴ   6月13日(木) 9:00
第2戦 @シカゴ   6月16日(日) 9:00
第3戦 @ボストン  6月18日(火) 9:00
第4戦 @ボストン  6月20日(木) 9:00
第5戦 @シカゴ   6月23日(日) 9:00
第6戦 @ボストン  6月25日(火) 9:00
第7戦 @シカゴ   6月27日(木) 9:00

Jスポーツでの放送予定はこちら


::: シカゴのほうがシード順が上ということで、シカゴがホームアイス・アドバンテージを持ち、カップ・ファイナルはユナイテッド・センターからスタートします。

このプレーオフ、ブルーインズはアウェーで5勝2敗とまあまあ強い。でもシカゴのホームでの成績は、なんと9勝1敗。ブルーインズにとってのこのファイナルの鍵は、シカゴでの最初の2戦のうち少なくとも1つ勝ってボストンに帰れるかどうかだと思います。

米ヤフー!スポーツのブログ「Puck Daddy」では、3人のブロガーが3人とも「4勝3敗、または4勝2敗でボストン勝利」の予想をしていた。この人たち全員、東カンファレンスの決勝は「ペンギンズが勝つ」と言っていたのです。うーん、ちゃぐまファンにとっては不吉(笑)。

それからJスポーツでの放送は、第1戦を除いてすべてライブ放送のようです。ありがたいことですね。
2013年スタンリー・カップ・ファイナルはオリジナル・シックス対決
2013年06月11日 (火) 17:30 | 編集



ESPNBoston.com -- ボストン・ブルーインズとシカゴ・ブラックホークスが雌雄を決するスタンリー・カップ決勝第1戦のパックが落とされるとき------- 、それは1979年、モントリオール・カナディアンズがニューヨーク・レンジャーズを4勝1敗で下したシリーズ以来のオリジナル・シックス対決となる。

ホッケー界の人々やファンはいま、今季のスタンリー・カップ・ファイナルに向けて準備体操をしているところだが、オリジナル・シックスのチーム同士の対戦というものは、実際に戦う2チームよりも、NHLとファンたちにとって大きな意味を持つものかもしれない。それはブルーインズとブラックホークスの選手たちが歴史の重みというものを否定しているとかそういうことではなく、選手たちは今ただ、カップを獲得するという目標のみに焦点を合わせている、ということなのだ。

「オリジナル・シックスのチームが最後に顔を合わせてからしばらくたっているからね。そのことが、このファイナルについての話を面白いものにしているんだと思うよ」。そう言うのはブルーインズ監督のクロード・ジュリアン(53)だ。「でも私にとっては、相手が誰であろうと、シリーズに勝つことが重要。集中すべきなのはそこだよ」

ブルーインズとブラックホークスはこれまで、プレーオフで6度対戦している。しかしファイナルで戦うのは今回が初めて。最後の対戦は1978年の準々決勝で、ブルーインズがブラックホークスを4連勝で下している。

ブルーインズのベテランたちにとっても、このシリーズは完全に「現在のもの」であり、長い歴史を持つチーム同士の戦いであるとかはあまり関係がないらしい。

「正直言って、オリジナル・シックスとか全然関係ないね」とディフェンスマンのデニス・ザイデンベルク(31)。「昔とは違うチームだし、関係ないと思うよ。シリーズに勝つために頑張る、自分たちの最高のホッケーをする、ただそれだけ。それ以外のことはどうでもいい」

今年ブルーインズとブラックホークスの対戦が実現したことで、オリジナル・シックスのチームの中で、カップ決勝で当たったことがないのはブラックホークスとレンジャーズの組み合わせだけとなった。

古豪対決のもう一つすばらしい点は、ボストンとシカゴ、この二つの街のファンの、チームそしてホッケーへの愛情の強さと知識の深さである。TDガーデン、またはユナイテッド・センターのスクリーンに、試合が始まる前に観客にホッケーのルールを説明する「ホッケー入門」的なものが映ることはあり得ない。

ザイデンベルクも言う。
「ボストンやシカゴのお客さんたちは、ホッケーを本当によく知っている。ホッケー通のファンが試合を見てくれるのは嬉しいね」

そして、やはりこうも言う。
「でも結局は、決勝がどんなマッチアップなのかは関係ない。リーグにとってはいいことだよ、でも僕らにとっては、ただ自分たちのホッケーをやるだけ。それが一番大切なこと」

ブルーインズの新人ディフェンスマン、トーリー・クルーグ(22)はミシガン州の出身。デトロイト・レッドウィングズの熱狂的なファンとして育った。ニューヨーク・レンジャーズとの東カンファレンス準決勝第1戦でプレーオフ・デビューを飾ってからというもの、クルーグの存在はブルーインズのカップへの道のりにとって、最も面白いエピソードの一つになっている。1979年、最後のオリジナル・シックス対決のときにはまだ生まれてさえいなかったクルーグも、シカゴとボストンの顔合わせにはどんな意義があるのか理解しているという。

「僕にとってもすごいことだよ。子どもの頃、部屋にオリジナル・シックスのチーム全部のポスターを貼っていた。この2チームが対戦するのは特別なことなんだよね。僕がボストンに来た理由の一つも、長い歴史のあるオリジナル・シックスのチームだから。ファイナルを楽しみにしている」

面白いトリビアをもう一つ。4大プロスポーツの決勝で、ボストン対シカゴの顔合わせがあったのは過去たったの2回。1986年の第20回スーパー・ボウル(ニューイングランド・ペイトリオッツ対シカゴ・ベアーズ)と、1918年ワールド・シリーズ(ボストン・レッドソックス対シカゴ・カブズ)である。
二枚看板で劇的延長戦ゴール ブラックホークスがキングズとの死闘制し3年ぶりカップ決勝へ
2013年06月10日 (月) 23:15 | 編集



6月8日(土)の試合結果

ロサンゼルス3、シカゴ4(第2OT)
(シカゴ4勝1敗=カップ決勝進出)


::: 1ピリにシカゴが2点取って、3ピリでLAが追いついて、シカゴが残り4分にパトリック・ケインのゴールで突き放すと、今日復帰したマイク・リチャーズが残り10秒で執念の同点弾。

最初の延長20分では決着がつかず、第2OTの半ば、LAのミスをついてジョナサン・テーヴズとケインが2オン1でジョナサン・クイックに向かっていき、テーヴズのパスをケインがワンタイマーで合わせて決勝点。キャプテンとエース、同じ年にNHLデビューした二枚看板の活躍で、シカゴが劇的な勝利をもぎ取りました。

それにしてもシカゴ・ファンにとってはシビれる展開でしたね。土壇場で同点にされた重苦しい空気を一掃したケインのゴール。ケインの得点感覚のすごさはさすがドラ1、と唸ってしまうものがあります。100分近くプレーしてきて、かなり体力も消耗している中でも決定的チャンスを逃さない、そういうところが本物の証拠なのでしょうね。なかなか調子が上がらなかったのに、ここに来てハット・トリックの大活躍。いい気分でカップ・ファイナルを迎えられそうです。




テーヴズ→ケインの決勝ゴール。何度見てもいいなあ。でも、負けて肩を落とすクイックを見るのはつらいなあ・・・。ううう。




握手のとき、ダンカン・キースがジェフ・カーターに話しかけていた。ハイスティッキングのことを改めて謝っていたみたい。カーターも「いやー、もういいからさ、あのことは」みたいな感じに見えます。キースもカーターもいい人だ。




西カンファレンス優勝のトロフィー授与。3年前はテーヴズがNHL副総裁のビル・デイリーさんと一緒にポーズをとって終了だったと記憶してますが、今年は選手みんなで記念撮影しました。

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これで今年のスタンリー・カップ・ファイナルは、シカゴ・ブラックホークス対ボストン・ブルーインズという、オリジナル・シックスのチーム同士の対決となりました。

オリジナル6の2チームが決勝で戦うのは、1979年のニューヨーク・レンジャーズ対モントリオール・カナディアンズ以来、なんと34年ぶり。シカゴとブルーインズがプレーオフで戦うのも、1978年の第1ラウンドぶりなんだそうです。そのときはブルーインズが勝利。

そして驚いたことに、長い歴史を持つこの2チームが、カップ決勝で相見えるのは、今回が初めて。1967年のエクスパンション前、つまり6チームでちょこちょこやっていた時代でも決勝で当たったことがなかったとは。これは意外でした。

私の予想は、まあどっちが勝ってもいいのですけど、できれば第7戦まで見たいので、4勝3敗でブルーインズ。「攻撃のシカゴ」対「守備のブルーインズ」、どんなシリーズになるのか、楽しみです!
堅守ブルーインズ、ペンギンズを「スイープ」 2年ぶりのカップ決勝進出
2013年06月08日 (土) 21:51 | 編集



6月7日(金)の試合結果

ピッツバーグ0、ボストン1
(ボストン4勝=カップ決勝進出)

ボストン   001
ピッツバーグ 000 

スコア:
第3ピリオド アダム・マックエイド1(ボストン、アシスト=ブラッド・マーシャン、パトリス・ベルジュロン)


::: はー、終りました。よかった、ブルーインズが勝てて!

1ピリから互いに攻撃し合ってたわりにはなかなか点が入らず、じりじりした展開でしたが・・・、3ピリ中盤、ラインチェンジでリンクに出てきたばかりのアダム・マックエイドがブルーラインから豪快なゴール! いわゆる「トップ・シェルフ」、クロスバーぎりぎりに入る見事なシュートでした。トマーシュ・ヴォクーンはまったく動けず。

アダムは2年前にブルーインズがカップ優勝したときもフル出場していたけど、195センチの大きな体を活かしての守備型のディフェンスマンで、攻撃に参加するのはあまり見たことがなかった選手です。アダムってシュート打てたのね。って当たり前か。

1-0でブルーインズがリードし、残り2分ちょっとになってペンギンズがヴォクーンをベンチに引き上げ、6人攻撃をかけてからはもうハラハラドキドキもんの展開。シドニー・クロズビーやエフゲニー・マルキン、クリス・ルタンがパックを持つと胸がバクバクして見ていられなかった。それほど恐いペンギンズの布陣でした。

でもマルキンがパックをスカッと豪快に空振りしたりして、ペンギンズも焦っていたのかもしれない。何度も「危ない!」と思わせられるシーンはあったけれど、そのたびに長身ゴーリーのトゥーッカ・ラスクが立ちはだかり、パックを止めてくれました。そしてそのラスクより大きいファーラが、残り40秒の場面でラスクの前で這いつくばって左手でパックを払いのけたりしていた! すごいな。もうファーラも必死でした。

相手はレギュラー・シーズンでシカゴと最後までプレジデント杯を争った、カンファレンス1位のペンギンズ。クロズビーとマルキンを抑えることができれば勝つチャンスはあるだろうとは思っていたけど、まさか無傷の4連勝でシリーズが終るとは予想だにしませんでした。ペンギンズがプレーオフで1勝もできずにシリーズ敗退するのは、1979年以来のことだそうです。そのときの相手も、ボストン・ブルーインズでした。

終ってみたら、強力オフェンスのペンギンズに4試合でたったの2点しかゆるさず、第1戦と第4戦はシャットアウト。ペンギンズは今季、レギュラー・シーズンでは1試合平均3.38ゴール、プレーオフでも第1ラウンドと第2ラウンドで1試合平均4.27ゴールを記録していたのに、です。

そしてこのプレーオフで最も高いパワープレー成功率を記録していたペンギンズの15回のパワープレー・チャンスを、ブルーインズはことごとく潰しました。「ディフェンス第一」をスローガンに掲げるブルーインズの真骨頂を見せてくれたシリーズでした。

クロズビー、マルキン、ルタン、ジェームズ・ニール・・・、ペンギンズのトップ選手たちは揃ってポイントなし。特にクロズビーはアンドリュー・フェレンスに抑えられてほとんどいいところがなく、またマルキンもズデノ・ファーラ&デニス・ザイデンベルクのベテランコンビの徹底マークに合い、シリーズを通して存在感が薄かったです。

「スコアしようとしたよ。シュートを打たなきゃゴールにならないのは当たり前。点を取れなくてだんだんナーバスになってしまった。0ゴールじゃ満足できっこない」。マルキンは試合後、そう語っていました。昨季リーグMVPに選ばれた天才マルキンのこの弱音に、思うように攻撃できなかったペンギンズの苦悩が凝縮されているようです。

そしてシリーズを通して、ペンギンズは1秒たりともブルーインズをリードすることができませんでした。NHL.comによると、プレーオフで相手をリードすることなくシリーズ敗退したのは2009年のコロンバス・ブルージャケッツ以来。しかしそのときのCBJはチーム創立以来初のプレーオフ進出で8位シード、しかも相手は前年の覇者デトロイト・レッドウィングズでした。カンファレンス1位のペンギンズが、4位シードのブルーインズ相手に手も足も出なかった。「完敗」としか言いようがない敗退でした。

これでジャローム・イギンラのシーズンも終ってしまいました。ずっとカルガリでキャプテンをつとめてきたイギンラは、トレード締切ぎりぎりにペンギンズに移籍。そして締切日にヤロミール・ヤーガーもダラスからブルーインズにやって来たわけですが、実はブルーインズがプレーオフの戦力補強のために欲しかったのはイギンラで、カルガリGMジェイ・フィースターとのトレード合意にも達していました。しかしイギンラがペンギンズに行きたがったためトレードの話はなくなり、ブルーインズは仕方なく(?)ヤーガーを獲得した、という経緯があります。

マルキンやクロズビーのいるペンギンズのほうがカップに近い。そう判断したイギンラがブルーインズへのトレードを拒否し、ペンギンズを選んだわけですけど、その結果はどうなったか。ペンギンズで第3ラインに下げられたイギンラはカンファレンス決勝でも活躍することなく少し早い夏休みを迎え、ヤーガーはペンギンズでマリオ・ルミューと共にカップを獲得した1992年以来、実に21年ぶりのカップ決勝へと臨みます。

天才型の点取り屋で、NHLのポイントリーダーに何度も輝き、1999年にはリーグMVPにも選ばれたヤーガー。そのヤーガーがブルーインズに合流してからというもの、チームの守備的なプレースタイルに合わせてフォアチェックにバックチェックにと献身的なプレーを見せている---。ベテランのスター選手のそんな姿は、チームメイトたちの尊敬を集めているそうです。第3戦でペンギンズの皆様を絶望の底に突き落としたパトリス・ベルジュロンの決勝ゴールも、マルキンとの競り合いをねばっこい動きで制したヤーガーのプレーから生まれたものでした。

「ヤロミールがホッケー殿堂に入るときのハイライト映像に、このシリーズでのプレーは使われないだろうね。でも彼のプレーのおかげで勝てた」。ピッツバーグでもヤーガーとチームメイトだったフェレンスの言葉です。

そして実は、イギンラの存在そのものが、ブルーインズがペンギンズに4タテを喰らわせる大きな原動力になったのは間違いないらしいのです。今日の試合後、ミラン・ルチッチがハッキリと言っていました、イギンラがブルーインズを袖にしてペンギンズへ行ったことが「俺たちに火をつけた」と。イギンラ、選択を誤ったかもしれないね。でも人生ってそういうものよ。まだ35歳、まだまだチャンスがあるよ。来年、がんばれ!

ファイナルの相手は、シカゴがいいな。オリジナル6同士の古豪対決を見たいです。2年前の決勝でも、ブルーインズはレギュラー・シーズン優勝のカナックスを下してカップをつかみ取りました。もし相手が今季レギュラー・シーズン優勝のシカゴなら、なんだかゲンがいい気がするのです。そしてボストン対シカゴなら、私としてはどちらが勝ってもいいので、ファイナルのホッケーを純粋に楽しむことができます。LAファンには申し訳ないけど、シカゴ、待ってます!

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本日のヒーロー、アダム・マックエイドはノヴァスコシア州プリンス・エドワード島の出身。島のプロモCMにも出演してます。



「赤毛のアン」ファンなので、一度は行ってみたいです、プリンス・エドワード島。

アダムは去年の9月に胸郭出口症候群と診断され、肩から血栓を取り除く緊急手術を2回も受けました。術後は必死のリハビリを続け、ロックアウトでシーズン開幕が遅れたのも幸いし、今季の初戦をチームメイトたちと無事迎えることができたのでした。その頑張りが評価され、今季のNHLアウォードで「ビル・マスタートン・トロフィ」候補に選ばれています。
ブラックホークス、鮮やか逆転 カップ決勝進出へあと1勝
2013年06月07日 (金) 19:18 | 編集



6月6日(木)の試合結果

シカゴ3、ロサンゼルス2
(シカゴ3勝1敗)

::: シカゴが3ピリにマリアーン・ホッサのゴールで逆転して逃げ切り、3勝目! 3年ぶりのカップ決勝進出に王手をかけましたー! やったー、嬉しいな!

1ピリにスラヴァ・ヴォイノフの目の覚めるようなゴールでLAが先制したときは、先に点を取った試合ではLAは強いというし、今日もダメか・・・と弱気になってしまった私でした。

でもシカゴのラッキー・ボーイ、ブライアン・ビッケルの同点ゴールには、「何、今の!?」ともうビックリ。コン・スマイス男ジョナサン・クイックがあんな得点をゆるすとは・・・。前にロビン・リギーアがいたのでビッケルが打ったパックが見えなかったのかもですが、クイックも自分で驚いていたんじゃないのかな、「なんでオレ、キャッチできなかった?」って。

ビッケルのおかげで追いつき、シカゴは元気回復。でも2ピリ早々にダスティン・ペナーのゴールでまたLAが2-1とリードし、中盤のシカゴのパワープレー。アンジェ・コピターが反則を取られ、シカゴに約1分の2マンアドバンテージの大チャンスが訪れます。これで点を取れなかったら、今日はシカゴの負けだな・・・と思いながら見ていたのですが、LAの守りがよく、シカゴはパスを回すだけであまりシュートも打てずに1分終っちゃいました。もう〜、にゃおこがっくし。

でも2ピリ終盤、このシリーズ不調の「20セントけちり男」(by 「さーべる倶楽部」のじゅんさん)パトリック・ケインがフライング・ゲットしたゴールでシカゴがまた追いつき、3ピリを迎えます。

そして3ピリ開始早々、マリアーン・ホッサがワンタイマーで叩いたシュートが鮮やかに決まり、シカゴが遂に逆転。キラーパスを出したのはホッサの同胞ミハル・ハンズーシュ、「スロヴァック・コネクション」でもぎ取った華麗な決勝点でしたー! 

結局3ピリはシカゴが押しまくり、LAはショッツ・オン・ゴール2本に終りました。超攻撃型のLAがSOGたったの2本って。LAのステイプルズ・センターでの連勝記録も15でストップ。試合後ホッサは、「相手がホームで強いことはわかっていた。記録を止めてやろうとみんなで話していた」と語っていました。

ディフェンスの要であるダンカン・キースが、前の試合でジェフ・カーターの顔にハイスティッキングをしたとして1試合の出場停止になり、今日は代わりにシェルドン・ブルックバンクが出場。アイスタイムはたったの6分50秒でしたが、シカゴのコーチQことジョエル・クインヴィル監督は「よくがんばった」と褒めていたそうです。しかしキースなしで、シカゴよく勝てたよね。

次はユナイテッド・センターに戻っての第5戦です。ホームのお客さん達の前で、ファイナル行きを決めてほしい。がんばれ、シカゴ。
延長戦を制してブルーインズが無傷の3連勝 カップ決勝進出へ王手
2013年06月06日 (木) 23:05 | 編集



6月5日(水)の試合結果

ピッツバーグ1、ボストン2(第2OT)
(ボストン3勝)

ボストン   100 01
ピッツバーグ 010 00

スコア:
第1ピリオド ダヴィッド・クレイチー9(ボストン、アシスト=ミラン・ルチッチ)
第2ピリオド クリス・クーニッツ5(ピッツバーグ、アシスト=ポール・マーティン、パスカル・デュピュイ)
第2OT パトリス・ベルジュロン(ボストン、アシスト=ブラッド・マーシャン、ヤロミール・ヤーガー)


::: 長い試合でした。見ていて疲れました。でも、試合を通してずっと劣勢だったブルーインズが勝ててよかったです。リーフスとの第7戦で歴史的なOTゴールを決めたパトリス・ベルジュロンが、今回も値千金の決勝ゴール。やっぱりバージー、持ってます。

特に2ピリ以降、シュートを浴び続けたトゥーッカ・ラスクは53セーブ。お疲れ様でした。試合が終わったのは午後11時過ぎ。感想を訊かれて「普段ならもう寝てる時間なんだよね」と冗談を言う余裕もあったみたいです。

一方、試合中ずっと走り回っていたブラッド・マーシャンは「もうクタクタだ。疲れて動けない」と言っていました。ブルーインズのクロード・ジュリアン監督も「いい試合だった。でも早く帰って寝たい」。寝てください。トシだしね。

前2戦に比べてペンギンズが盛り返した最大の理由は、フェイスオフにあったと思います。フェイスオフ勝率でブルーインズに負けていたペンギンズは、試合を支配するためにフェイスオフ直後にパックを素早く奪いに行く作戦を立て、忠実に実行していました。3ピリが終った時点でのペンギンズのフェイスオフ勝率は約70%。こんなにフェイスオフ取られてたんじゃ、ブルーインズもそりゃバタバタしますって。

2ピリは、激しく攻め立てるペンギンズ、必死で守るブルーインズの攻防で、見応えありました。特にペンギンズのパワープレーで、エフゲニー・マルキンのシュートをブロックしたグレゴリー・キャンベルがすぐ立ち上がったもののまともに動けず、フラフラになりながら守備をするシーンは、さながらスポ根ドラマか漫画のようでした。

パックが自ゾーンからやっとクリアされ、よろよろよろけながらベンチに向かって行くグレキャンに、TDガーデンのお客さんたちは立ち上がって大歓声を送ります。感動的なシーンでした。

ここでグレキャンの頑張りが実り、ペナルティキルに成功したのはよかったんですけど、なんとグレキャン、右足をケガして残りのプレーオフ絶望だそうです。えー、そんなー!? グレキャンはペナルティキルのスペシャリストで、ブルーインズの誇るPKユニットの中心的存在なんですけど・・・。これからの試合、彼なしでどうやってペナルティをしのげと・・・!? ぐあー、大ショック。

ずっと優位に試合を進めていたのに、第2OTまで行って勝てなかったペンギンズには、どっと疲れる結果だったでしょうね。終ってみればシドニー・クロズビーもマルキンもまたポイントなし。マルキンに至ってはマイナス2です。これでブルーインズが2年ぶりのカップ決勝進出に王手をかけました。今季、東カンファレンス優勝のペンギンズが、次の試合でプレーオフから姿を消してしまうのでしょうか。

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ブルーインズとの第1戦の後、審判についてブーたれていたというクロズビー。人気もあるけれど、そのキャラやプレースタイルから、アンチからはとことんいじられやすい選手でもあります。

アンチ曰く、「クロズビーはいつも泣き言ばかり言っている」。曰く、「クロズビーはダイビングが得意」。今年のプレーオフ第1ラウンド、ペンギンズと対戦したNYアイランダーズのファンは「NO DIVING(ダイビング禁止)」のサインをみんなお揃いで持って、クロズビーを歓迎しました。

で、先日のピッツバーグからボストンへ向かうジェットブルー社のフライト。機内で泣いている赤ちゃんがいまして、その泣き声を聞いたパイロットが機内アナウンス用のマイクで「シドニー・クロズビーが乗ってるのかな?」。飛行機はボストンのメディア関係の人でいっぱいで、たまたま乗り合わせたコムキャストのスポーツ記者らがそれをツイッターですかさず発信、小ネタ程度ではありますがニュースになりました。

パイロットの冗談のネタにもされちゃうクロズビーのめそめそキャラ、キャラ立ちしすぎてるのもいいような悪いような。でもまだ若いのだし、泣き言ぐらい言っても・・・って、クロズビーってあと2か月で26歳!? うーん、時が経つのは早いのね。まあ、その、なんだ、がんばれクロズビー・・・。 
西カンファレンス決勝第3戦 キングズがホームで快勝
2013年06月06日 (木) 00:28 | 編集



6月4日(火)の試合結果

シカゴ1、ロサンゼルス3
(シカゴ2勝1敗)

::: 敵地で2連敗したLAが、ホームのステイプルズ・センターでまず1勝。シリーズ対戦成績を1勝2敗としました。LAはこのプレーオフ、ホームでは8勝0敗と負けなし。

LAは先制点を取った試合ではこれで8勝2敗なんだそうで、攻撃型のチームだけに、先にゴールを奪えばぐっと勝利に近づく、ということがよくわかる試合でした。LA主将のダスティン・ブラウンも「やっと自分たちらしいホッケーができた。こういうプレーをしたかったんだよね」と試合後、話していたそうです。

シカゴは、ブライアン・ビッケルのゴールで1点返すまでは、ほとんどシュートらしいシュートも打ててなかったような・・・? 1ピリと2ピリは防戦一方のシカゴ、そんな印象でした。LAのジョナサン・クイックもよく守っていたと思います。

LAのパワープレーになるとブルーラインにのっそりと現れるドリュー・ダウティ。ヘルメットからはみ出るボサボサの髪、手入れの行き届いてなさそうなプレーオフ髭、重量感あふれるボディから繰り出される高速ショット。ダウティがそこにいるだけで、LAのパワープレー・ユニットが敵に与える恐怖感は5割増です。今日も彼はポイントから打ちまくり、そのうち1本はポストにカキーン!と当たって跳ね返ってました。

シカゴが4連勝でファイナルに行ってほしい!という夢は打ち砕かれてしまいましたが、次は勝ってほしいなあ。そしてホームのユナイテッド・センターで、ファイナル進出を決めてほしいです。でも次もLAでの試合だし、ダウティが黙っちゃいないんだろうな。

あと、さすがLA、今日の試合をトム・クルーズが見に来てました。隣にケイティ・ホームズはいませんでしたが。
東カンファレンス決勝 オフェンス好調のブルーインズが2連勝
2013年06月05日 (水) 08:36 | 編集



6月3日(月)の試合結果

ボストン6、ピッツバーグ1
(ボストン2勝)

ボストン   4 0 2
ピッツバーグ 1 0 0

スコア:
第1ピリオド ブラッド・マーシャン3(ボストン、ノーアシスト)
ネイサン・ホートン7(ボストン、アシスト=トーリー・クルーグ)
ダヴィッド・クレイチー8(ボストン、アシスト=ホートン、ミラン・ルチッチ)
ブランドン・サター2(ピッツバーグ、アシスト=マット・クック、ポール・マーティン)
ブラッド・マーシャン4(ボストン、アシスト=パトリス・ベルジュロン、ヤロミール・ヤーガー)
第3ピリオド ベルジュロン4(ボストン、アシスト=ヤーガー、ジョニー・ボイチャック)
ボイチャック 5(ボストン、アシスト=ショーン・ソーントン、グレゴリー・キャンベル)


::: 試合開始わずか25秒でブラッド・マーシャンがゴール。記録はノーアシストですけど、実際にアシストしたのはシドニー・クロズビーです。クロズビーのギブアウェーからマーシャンはトマーシュ・ヴォクーンに向かって一直線、そのままブレイクアウェーからゴール。確かにマーシャンは速い選手だけど、そのスピードにまったくついていけないクロズビーってどうなのよ・・・。

その後もホートン、クレイチーと得点を重ね3-0、ついにヴォクーンを1ピリでノックアウト。5月7日の対アイランダーズ戦でボロボロに打たれ、以来試合に出ていなかったマルクアンドレ・フルーリーをリンクに引っ張り出しました。

ベンチに座っていたフルーリーがロッカールームのほうへマスクを取りに行くと、アリーナは騒然。フルーリーが定位置についたら大盛り上がりで、その直後にブランドン・サターのショットが決まったこともあり、流れが少しペンギンズに行ったかと思われたのですが・・・

サターのゴールのアナウンスをやっている最中の、マーシャンのゴールでまた3点差だもんなあ。お客さんたち、がっかりだったでしょうね。それにしてもマーシャンの決定力はすごい。体は本当に小さいけれども、ガッツとスピード、そしてテクニックのある選手です。

この後、3ピリにダメ押しで2点取って、ブルーインズが6-1で勝利。トップ・ラインで2点、第2ラインで3点を記録、しまいにはチェッキング・ラインのお膳立てでディフェンスマンのジョニー・ボイチャックまでがスカッと鮮やかなゴール。第1戦同様、クロズビー&エフゲニー・マルキンという、相手の二枚看板を完璧に抑え込んでのほぼ完勝でした。

高いプレーオフのチケットを買って、ペンギンズのゴールを2試合でたったの1つしか見られなかったピッツバーグのファンたちには、誠にお気の毒です。

この試合が始まる前、NBCのピエール・マグワイヤーにジャローム・イギンラがインタビューされてたのですが、イギンラは「テンポとスピードが大事。そこに重点を置いてやっていく」と今日の試合のプランを語ってました。

しかしテンポとスピードどころか、ブルーインズのトランジション(攻守の切り替え)の速さに、まったく対応できずアタフタしているペンギンズです。ブルーインズって、遅くもないけど、そんな速いチームでもないと思うんですけどね。とにかくペンギンズの足が動いていなくて、ブルーインズの運動量の多さばかりが目立つ2試合でした。

第1戦が終った後、クロズビーは「こんな不公平なジャッジなら勝てない」とぼやいていたそうです。私、第1戦をフルで見ましたが、不公平なジャッジってどれのこと?という気がしないでもない。零封された屈辱をジャッジのせいにしたかったクロズビーの気持もわかるし、他にもいろいろ原因を語っていたのかもしれないけど、短期決戦のプレーオフなのだし、キャプテンがそんなこと言ってる場合じゃないと思う。

チームメイトを意気消沈させたブラッド・マーシャンの先制点のきっかけを作ったのは、クロズビーの中途半端なパスでした。そしてホートンの2点目も、クリス・ルタンのパック処理のまずさから生まれたものです。この2試合でペンギンズはなんと20ものギブアウェーを記録。ブルーインズはたったの3つなのにです。ルタン本人も認めていますが、ペンギンズにはミスが多すぎます。

クロズビーはこれで、2試合連続ポイントなし。自分とマルキンがほとんど仕事をさせてもらえなかったのはなぜなのか、そしてそこを克服して勝つにはどうしたらいいのか、クロズビーは考える必要があります。ブルーインズは引き続き、2人のスーパースターを徹底的に抑え込もうとしてくるでしょう。舞台をボストンに移して、この2チームがどんな戦いをするのか、第3戦が楽しみです。
西カンファレンス決勝第2戦 ブラックホークスが2連勝
2013年06月03日 (月) 22:25 | 編集



6月2日(日)の試合結果

ロサンゼルス2、シカゴ4
(シカゴ2勝)

::: 3年前のカップ・チャンピオンであるシカゴ・ブラックホークスと、昨季の王者ロサンゼルス・キングズのガチンコ対決であります。

昨日行われた第1戦ではシカゴが逆転で勝ち、今日も開始2分のアンドリュー・ショーの鮮やかなゴールでシカゴ先制、その後もぽんぽんと得点を重ねて、危なげない勝利を飾りました。

去年はシード8位から圧倒的な攻撃力を武器に、歴史的な強さでプレーオフを勝ち進み、スタンリー・カップを獲得したLAですけど、このプレーオフではトップ・フォワードのアンジェ・コピターとダスティン・ブラウンが不調で、あまり攻撃がうまくいってないみたいです。

今日の場合は、LAの失点の仕方も悪かった。1点目と2点目はシカゴの華麗なコンビネーション・プレーに完全に翻弄されて決められたものだったし、3点目に至っては、記録ではブライアン・ビッケルのパワープレー・ゴールになっているけれど、実はロビン・リギーアの自殺点です。LAはディフェンスが機能していないですね。

こんなんでベンチに引っ込められちゃったら、ジョナサン・クイックがちょっとかわいそう。でもファーサイドを抜かれたブレント・シーブルックのゴールはスピードやコースから考えて仕方ないとしても、4点目のミハル・ハンズーシュのショットは、止めなきゃダメだったかな、クイック・・・。

この後LAが2点返しましたが、試合の結果には全く影響なし。今日もユナイテッド・センターには「チェルシー・ダガー」が軽快に鳴り響き、ノリノリのシカゴのお客さんたちでした。

3ピリにお定まりの乱闘っぽいシーンがありまして、主役で戦おうとしてたのがLAのコリン・フレイザー。あんた、3年前にシカゴで優勝した人やん! ここにいたのね。

たまたまその騒ぎの近くにいたジョナサン・テーヴズは、LAのカイル・クリフォードを止めに入り、クリフォードからぐりぐり頬をパンチされてました。テーヴズはやり返さず、クリフォードの体を掴んでいただけだったのですが、そこにフル装備でやって来たのは、シカゴの守護神コウリー・クロフォード。八の字眉毛で人のよさそうな顔をしている、あのクロフォードです。

クロフォードはテーヴズを掴んで離さないクリフォードに「テメー、うちのキャプテンに何してるんだよお!」とばかりに襲いかかっていきました。クリフォードはケンカが強いらしいので、ケンカに巻き込まれて大事なキャプテンが怪我をしてはまずい・・・と彼なりに思ったのかもしれない。

結局このケンカもどきによりテーヴズは、NBCの実況にも「え、なんでテーヴズが?」と不思議がられる反則を取られてペナルティボックスへ行くのですが、そのおつとめの前に、ゴール近くでたたずむクロフォードのところへ行き、お礼を言っていたようでした。クロフォードの背中をぽんと叩いて、「さっきはありがとな」みたいに。そしてその後、てへっ、って感じで照れ笑いをしていたテーヴズがめちゃめちゃ可愛かったです!

LAはこれで2連敗。今季のプレーオフではもともとアウェーで弱く、これでアウェーでは1勝7敗なんだそうで。それだけホームで強いってことなのかもしれませんが、アウェーで勝てないと次に進めないのがプレーオフです。でも私は見たいですね、ディフェンディング・チャンピオンのLAを4連勝で下すシカゴを。そしてカップ・ファイナルの組み合わせはシカゴ対ボストンがいいです。




「いや〜、さっきは・・・」



「でへへっ」

プレーオフ恒例のヒゲを生やしていますが、シカゴのチームメイトたちからは「チームで最低のヒゲ」と酷評されております(笑)。ダンカン・キースなんて「トーエスのヒゲは最悪、トーエスのは」なんて言っていた! いくつになっても、いじられキャラのキャプテンです。
東カンファレンス決勝第1戦 ブルーインズがシャットアウト勝ちで白星スタート
2013年06月02日 (日) 22:55 | 編集



6月1日(土)の試合結果

ボストン3、ピッツバーグ0
(ボストン1勝)

ボストン   1 0 2
ピッツバーグ 0 0 0

スコア:
第1ピリオド ダヴィッド・クレイチー 6(ボストン、アシスト=ネイサン・ホートン、アンドリュー・フェレンス)
第3ピリオド クレイチー 7(ボストン、アシスト=ホートン)
ホートン 6(ボストン、アシスト=ミラン・ルチッチ、グレゴリー・キャンベル)


::: トップ・ラインが全得点を叩き出し、ブルーインズが敵地でまずは1勝。勝てただけでもありがたかったのに、ペンギンズ相手にまさかのシャットアウトとは、嬉しいではありませんか。

1ピリはペンギンズが押し気味で、見ていてハラハラドキドキ。それでもクレイチーの豪快なショットがブロックしようとしたポール・マーティンに当たり、トマーシュ・ヴォクーンの股間を抜けて先制点になってからは、ブルーインズ選手陣の動きもよくなりました。

もはやボストンの伝統か!?っていうぐらい、相変わらずパワープレーでは得点できませんが、もう一つの伝統であるペナルティキルの巧さも相変わらずで、シドニー・クロズビー、エフゲニー・マルキン、ジャローム・イギンラ、クリス・ルタン、ジェームズ・ニールら、錚々たるメンツのペンギンズのスペシャル・ユニットに1つのゴールも許しませんでした。トゥーッカ・ラスクも、随所で好セーブを見せてチームを盛り立てました。

それにしてもクロズビー、目立たなかったな。試合開始直後のバックハンド・ショットがポストにカキーンと当たったシーンと、ペナルティくらってボックスに入ったシーンぐらいしか、見せ場(?)がなかったような。フェイスオフも負けまくりで、ほとんどいいところなし。特に2ピリと3ピリは、存在感なし。

それだけ、「Big Z」ことズデノ・ファーラとジョニー・ボイチャックの2人を、マルキンやクロズビーのラインにマッチアップさせる作戦が効果的だったということなのですね。

ちゃぐまファンからしてみれば、アウェーで、ペンギンズ相手にシャットアウト勝ちとは、ちょっと出来杉君っぽい初戦でした。次の試合はペンギンズも、トップ・シードの意地にかけて立て直してくるでしょう。

ペンギンズは、第2戦でもクロズビーやマルキンが抑えられたら、かなり苦しいシリーズ展開になると思われます。今年のプレーオフでは、特にオタワ相手に公開処刑のごとくばかすか点を取っていたペンギンズですが、今日はブルーインズに封じ込まれ、クロズビーもかなーりイライラしていた模様です。

しかしピッツバーグのお客さんたちが、ヤロミール・ヤーガーに(遠慮がちではあったけど)ブーイングっぽいことをしてたのが、少しショックだったかも。90年代のピッツバーグのスーパースターだったヤーガー、ぺんぎんファンたちにあんなに愛されていたヤロミールも、プレーオフともなればブーイングを受ける存在になってしまうのですね。そのヤロミール、41歳の老体にムチ打って、誰よりも熱心にフォアチェックやゲームメイクで頑張ってました。クロード・ジュリアンの薫陶ですかね。

ところで、私がいまブルーインズで最も注目しているのは、
この人↓




トーリー・クルーグ、22歳。ディフェンスマンです。
彼はミシガン州立大学スパルタンズで活躍していましたが、4年生になる前にブルーインズとFAで契約して大学を中退、マイナーのプロヴィデンス・ブルーインズで修業を積んでいました。

それがプレーオフに入ってブルーインズのディフェンス陣に怪我人が相次いだことで、NYRとのシリーズが始まる直前にボストンに呼ばれてプレーオフ・デビューを飾ったわけです。

クルーグを呼んだ首脳陣も彼の攻撃力にはさほど期待はしていなかったと思われますが、なんと彼はNYRとの5試合で計4ゴールを上げる大活躍を見せ、ボストンのファンをあっと言わせました。ルーキーの年に、プレーオフのデビュー戦から5試合で4得点を記録したのは、NHLの長い歴史でも彼が初めてなんだそうで。ブルーラインからのショットが実に豪快で、彼のゴールが決まると誠にスカッとするのです。

ミシガン州で息子が幼い頃に所属していたチームでホッケーを教えるお父さんは、プロヴィデンスの試合を見に行く準備をしていたところ、急遽行き先をボストンに変え、クルーグのTDガーデンでのプレーオフデビュー戦を見守るという幸運に恵まれたのでした。お父さんの隣には、この夏クルーグと挙式予定という婚約者が座っていたのだそうです。

アンドリュー・フェレンスやデニス・ザイデンベルクも怪我から復帰したけれど、クルーグは活躍が認められ、先発メンバーに残りました。ちゃぐまが2年ぶりにカップ・ファイナルに出られるかどうかは、彼の活躍にかかっている(かもしれない)。私はおおいに期待しまくりよ、がんばれ、クルーグ!
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