さんくちゅありホッケー BLOG
NHL ニュースを中心としたアイスホッケー情報のブログです。 (Since 08/09/05)
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ソチ・オリンピック閉幕:雑感
2014年02月26日 (水) 22:03 | 編集



終ってしまいました、ソチ・オリンピック。

始まる前は工事の遅れや雪の少なさ、テロの恐怖など懸念材料はこれまでのどのオリンピックより多かったのに、巨費を投じた警備のおかげかテロもなく、毎日の熱戦を楽しく見ることができました。

ソチはもともとはただの小さなリゾート地だったので、このオリンピックのための施設はすべて新設。オリンピック・パークに作られたアリーナやリンクも、山間部に作られた設備も、どれもピカピカですばらしかった。各会場の壁紙もロシアの伝統的な模様をモチーフにしたもので、華やかに大会を彩っていましたよね。

閉会式まで全部見て思ったのは、「バンクーバーとロンドン、先にオリンピックやっておいてよかったね」ということ。開会式も閉会式も、この2都市のとソチのとではちょっとレベルが違いました。ロシアには世界的に有名なポップス歌手などがいない分、「思い出のメロディー」でうんざりさせられることもなく、まずそこがよかったです。

クラシック音楽もバレエもサーカスもオペラも、演じているのは世界トップレベルの一流どころばかり。ロシア国歌を歌う子どもたちの指揮をするのがワレリー・ゲルギエフで、その伴奏のオーケストラの指揮者がユーリ・バシュメットとは。豪華でした。本気を出したロシアさん、マジすごすぎます。




開会式同様、プロジェクションマッピングを駆使してのショーは見ていて本当に楽しかったです。ずっとやっていてほしいと思いました。特にマスコット3体と子どもたちのめくるめくハッピーな世界は夢のようで、浅田真央ちゃんの言葉を借りれば「世界が一つになったみたい」でした。

日本では「不気味」だの「キモい」だの散々な言われようだった、リアリティあふれるマスコットたち。でも私はすごく可愛いと思いました。ぬいぐるみが欲しいです。バンクーバーやロンドンのマスコットがどんなんだったかまだ憶えてる人は少ないが、彼らマスコットは独特のキモ可愛さとともに、オリンピック・ファンの胸にいつまでも残ることでしょう。




シロクマくんに聖火を消させたのはナイスアイディアでしたねー。吹き消した後に彼が流した一筋の涙。モスクワ五輪閉会式での「ミーシャの涙」へのオマージュでしょうか。一瞬、「さようならモスクワ」の音楽とともに、空へ上がっていくミーシャの姿が映り、なつかしい気持でいっぱいになりました。

そしてグランドフィナーレの花火。チャイコフスキーのピアノ協奏曲のリズムにぴったりシンクロして上がる花火の美しさは鳥肌ものでした。ロシアにはラフマニノフやハチャトリアンもいます。世界に誇れる芸術がある国は強いな、としみじみ実感した閉会式でした。

大会期間中、ヒマだったのでずっとテレビに張り付いて中継を見ていましたが、印象的だったのはロシアの人たちが思い思いにオリンピックを楽しんでいたこと。プーチンが国の威信をかけて、とか、モスクワのリベンジを、とか、そんなことはもうどうでもよかった。可愛いマスコットの帽子をかぶったおじさんやおばさん、フェイスペイントをした子どもたち、綺麗な若い女性たち、ウケを狙ってコスプレに燃える男性たちの姿が微笑ましく、見ているだけで嬉しい気持になれました。

男子アイスホッケーのテレビ放送は少なくて残念だったけど、カーリングとバイアスロン、アルペンスキーは毎日やってくれたし、日本人選手陣も大健闘だったし、浅田真央ちゃんの魂の演技にも泣いて、最高に楽しいオリンピックでした。 




やっぱりオリンピックは夏より冬です。また4年後も楽しく冬季オリンピックを見られたらいいな。

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ソチ五輪男子アイスホッケー:各賞が発表に 大会MVPはフィンランドのテーム・セラニ
2014年02月25日 (火) 19:23 | 編集



大会MVP:テーム・セラニ(フィンランド)*記者投票により選出


国際アイスホッケー連盟(IIHF)選出による各賞

最優秀ゴーリー:キャリー・プライス(カナダ)
最優秀ディフェンスマン:エリック・カールソン(スウェーデン)
最優秀フォワード:フィル・ケッセル(アメリカ)


記者投票によるオールスター・チーム

ゴーリー:
ヘンリク・ルンドクヴィスト(スウェーデン)
ディフェンス:
エリック・カールソン(スウェーデン)
ドリュー・ダウティ(カナダ)
フォワード:
テーム・セラニ(フィンランド)
フィル・ケッセル(アメリカ)
ミカエル・グランルンド(フィンランド)


(参考)スコアリング・ランキング
1 フィル・ケッセル(アメリカ) 5G, 3A, 8P
2 エリック・カールソン(スウェーデン) 4G, 4A, 8P
3 ミカエル・グランルンド(フィンランド) 3G, 4A, 7P
4 ジェームズ・ヴァンリームズダイク(アメリカ) 1G, 6A, 7P
5 ミヒャエル・グラブナー(オーストリア) 5G, 1A, 6P
6 ドリュー・ダウティ(カナダ) 4G, 2A, 6P
6 テーム・セラニ(フィンランド) 4G, 2A, 6P


::: ソチ・オリンピック男子アイスホッケーMVPの栄冠はセラニに輝きました。セラニ、おめでとう! 43歳にして衰えない動きやショットの切れ、「フィニッシュ・フラッシュ(フィンランドの閃光)」は健在でした。有終の美を飾れましたね。

エリック・カールソンとドリュー・ダウティの一騎打ちになると思われたベスト・ディフェンスマンには、カールソンが選ばれました。おめでとう、カールソン! ケッセルとプライスもおめでとう〜(あくまでも付け足し的に・笑)。

なお、トリプル・ゴールド・クラブ(スタンリー・カップ優勝、オリンピック金メダル、世界選手権優勝を達成した選手)は該当者なし。2004年にタンパベイ・ライトニングでカップ優勝を果たしているカナダのマルタン・サンルイは世界選手権での優勝経験がないため、クラブへのニューカマーとはなりませんでした。残念。




ルンドクヴィストとカールソン。2人ともお疲れさまでした。

ソチ・オリンピック男子アイスホッケー決勝:カナダがシャットアウト勝ちでオリンピック2連覇
2014年02月25日 (火) 18:50 | 編集


カナダ3、スウェーデン0

カナダ    1 1 1 3
スウェーデン 0 0 0 0

得点:【カナダ】ジョナサン・テーヴズ(A=ジェフ・カーター、シェイ・ウェバー)、シドニー・クロズビー(ノーアシスト)、クリス・クーニッツ(ノーアシスト)

ゴーリー:【カナダ】キャリー・プライス(24ショット、24セーブ、5勝0敗)【スウェーデン】ヘンリク・ルンドクヴィスト(36ショット,33セーブ、5勝1敗)

談話:
ジョナサン・テーヴズ(カナダ)「うちが圧倒していた。この試合に出られて楽しかった」
マルタン・サンルイ(カナダ)「この2か月いろいろあった。これはただの金メダルじゃない。チーム・カナダに選ばれるのは難しいこと。この金メダルはぼくがハードワークでチーム・カナダの一員になれたこと意味している」
パトリック・シャープ(カナダ)「いやー、嬉しいよ。チーム・カナダのジャージを着て金メダルを首にかけてもらうなんて最高だ。早く故郷のサンダーベイにこのメダルを持ち帰りたい」
スティーブ・アイザマン(カナダGM)「我々は殻に閉じこもっていなかった。ディフェンスの一部はフォアチェッキングに行くし、アグレッシブにプレーしたよ。今日の試合は、最も感動的で優れたディフェンシブなホッケーのかたちだった。マイク(バブコック監督)はこの2年間言ってきた、『広いリンクのホッケーをやるんだぞ』って。このオリンピックではそれができたということだ」

エリック・カールソン(スウェーデン)「相手には僕らに対する良いゲーム・プランがあって、一貫してそのプランに沿って戦っていた。レンガの壁を突き破ることはできなかったよ」
パール・マーツ(スウェーデン監督)「カナダはより速いテンポでプレーし、パックをコントロールしていたね。あっちにはブレイクアウェーも多かったよ。数えきれないぐらいにね。カナダ相手にあんなプレーをしてはいけない。今日カナダは我々よりはるかに、はるかに上だった」


::: 閉会式の直前に行うのが慣例の男子アイスホッケー決勝。カナダのバンクーバーでは早朝午前4時フェイスオフでした。勝った後はともかく負けた後に市民が暴徒化するのを警戒し、バンクーバー市当局は「スポーツバーは開けてもよいが午前2時以降は酒を提供してはならない」とのお達しを出し、暴動におびえながら大切な試合の行方を見守りました。

結果は、ホッケー発祥の地としての意地やらプライドやらいろいろ背負っちゃってるチーム・カナダが各ピリオドに1点ずつ取って、3-0のシャットアウト勝ち。北欧の雄スウェーデン相手に真正面からぶつかり、最後はねじ伏せてのオリンピック2連覇です。お見事でした、チーム・カナダ。金メダルおめでとう!

ジョナサン・テーヴズ、シドニー・クロズビー、そしてクリス・クーニッツと、それまでの5試合で1ゴールも決められていなかった3選手が決勝で価値ある得点。特にクロズビーと同じトップラインでプレーしてるのに1アシストすらなく、「あいつソチへ何しに行ったんだ?」とカナダのファンをイライラさせていたクーニッツは、土壇場でのダメ押しゴールで胸をなでおろしていたことでしょう。

アンチ・キャリー・プライスの私としては、プライスでカナダが優勝というのが納得いきませんが(笑)、6試合でわずか4失点しかゆるさなかった鉄壁のディフェンス陣とプライスがカナダに金メダルをもらたしたのは間違いなく、そこは素直に賞賛の拍手を送りたいと思います。っていうかプライス、カナディアンズに戻ってもそれぐらい働いてよね。

プライスのハブズの同僚PK・スバンも1試合ですが出場できてよかったね。でも第3のゴーリー、マイク・スミスはチームでただ一人出番なし。スミスの奥さんはカナダ代表でバンクーバー五輪にも出場したアルペンスキーの選手なんです。奥さんと同じオリンピアンになって結果的に金メダルは手に入ったけど、1ピリオドでいいからスミスも守りたかったでしょうね。

スウェーデンは残念でした。リレハンメル以降のオリンピックではスウェーデンはカナダに対して分がよく、苦手意識もないので勝つチャンスはあると踏んでいたはず。そして勝つ力もあったと思います。服用したアレルギー薬にドーピングの陽性反応が出てニクラス・バックストロムがプレーできなかったことに、チームメイトたちも動揺しちゃったのかな。

カナダに負けた後、スウェーデンの協会幹部はIOCのドーピングのやり方に怒りをあらわにしました。バックストロムも「人生で最も重要な試合に向けて準備していた。でも試合開始の2時間半前に、試合に出てはいけないと言われた。悲しい。これは心からの気持です」と落ち込みまくり。7年も飲み続けている薬の量が少し多かったとかでドーピングにひっかかり、ちょっとかわいそうでしたね。

バックストロムはフェイスオフがうまい選手で、前回バンクーバー大会ではフェイスオフ勝率で1位を記録したほど。スウェーデンにとっては、そのバックストロムがプレーできなかったのは痛いっちゃ痛かったかも。でもルールはルールだし、過去には飲んだ風邪薬の量が基準をほんの少し上回っただけで金メダルを剥奪された体操の女子選手もいたし、しかたないです。

私としては、カナダのマルタン・サンルイの小気味よいプレーとスウェーデンのエリック・カールソンのイケメンぶりを堪能できてよかった。カールソンはマスコミに銀メダルの価値を訊かれて「さあね。ネットオークションにでもかければ価値がわかるんじゃないの?」と答えたそうです。その負けん気があれば大丈夫。次のオリンピックでのカールソンのリベンジに期待です。

カールソンについては試合前にNHKが注目選手としてクローズアップしてたので、こりゃ初めて見た人には衝撃だっただろうなとツイッターで検索かけてみたら、案の定「カールソン、イケメン!」のツイートであふれておりました。ちょっといないレベルのカッコよさだもんね。カールソン落ちした人のうち何人かでも、今後NHLの試合に興味を持ってくれたら嬉しいなと思います。




キャプテン・シリアス、おめでとう! あんたがこの試合のMVPや! 「金銀メダルコント」でおなじみのゲツラフも2個目の金メダル。しかしこの2人が3歳しか違わないという事実がまたどうにも・・・




金メダルをしげしげと見つめるサンルイ。最初は補欠扱いだったのに、2試合目から試合に出てました。トリノ五輪のリベンジを果たせたね。




閉会式で肩車をされるサンルイ。これでも38歳、2004年リーグMVP(笑)。最高の結果で終ったオリンピックを楽しんでいたようで、ファンとしてもとても嬉しかったのでした。

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ところで、今大会私にとって最も印象に残った選手は、フィンランドのディフェンスマン、サミ・ヴァタネンでした。



まだ22歳でスオミのパワープレー・ユニットに使われ、おそらく175センチもない小さな体でブルーラインからばんばか強いショットを打ちまくる。彼のプレーにはただただ「ほおー」と感心するしかありませんでした。

聞けばヴァタネンはアナハイム・ダックス所属だというではないの。今季のダックスの異常な強さの秘密は、ヒラーでもペリーでもゲツラフでもなくて、ヴァタネンなのにちがいない。これからはヴァタネンにも注目していきます。是非是非がんばっていただきたい。でもオイラーズ戦では是非是非おとなしくしててね。

終ってみれば短かった男子アイスホッケーのトーナメントでした。毎回書いてますが、毎日毎日、ハイレベルなホッケーを見ることができて本当に楽しかったです。4年後のオリンピックはアジアで開かれるので、是非ホッケーを見に行きたいと思っています。




マスコットのシロクマくんもヴァタネン(#45)を応援! 

シロクマくんも毎日ホッケー会場を盛り上げてました。観客も試合そっちのけで彼にツーショット写真をおねだりしてましたっけ(私もあの会場にいたら絶対同じことしてたと思う)。シロクマくんもお疲れさまでした。

ソチ五輪:男子三位決定戦 フィンランド完勝、2大会連続で銅メダル
2014年02月25日 (火) 12:19 | 編集



フィンランド5、アメリカ0

フィンランド 0 2 3 5
アメリカ   0 0 0 0

得点:【フィンランド】テーム・セラニ(A=ミカエル・グランルンド、ラウリ・コルピコスキ)、ユッシ・ヨキネン(ヨリ・レヒテラ、ペトリ・コンティオラ)、ユーソ・ヒエタネン(トゥオモ・ルートゥ、サミ・レピスト)、テーム・セラニ(PP)(ミカエル・グランルンド、ラウリ・コルピコスキ)、オッリ・マータ(PP)(ヨリ・レヒテラ、ユッシ・ヨキネン)

ゴーリー:【フィンランド】トゥーッカ・ラスク(27ショット、27セーブ、3勝1敗)【アメリカ】ジョナサン・クイック(29ショット,24セーブ、3勝2敗)

談話:
テーム・セラニ(フィンランド主将)「銅メダルを取れると信じていた。チームの仲間たちを誇りに思う。試合前『自分たちのためにプレーしよう。俺たちは最高の結果にふさわしい』とみんなで話し合っていた。そしてそうなったよ。誰も僕らを信じてなかったけど、僕らは信じていた」
トゥーッカ・ラスク(フィンランド)「すばらしい。誰もフィンランドがメダルを取るとは思ってなかっただろう。いつかもっと明るい色の何かを取れればいいけど、こういうメダルは誰もがもらえるものではないから。メダルが取れて本当に嬉しい」

ザック・パリゼ(アメリカ主将)「ちゃんとプレーしなかった。それはどうしようもない。最後の2試合、僕らは勝てるプレーをしなかった。勝つのにふさわしくなかったということ」
デイヴィッド・バッカス(アメリカ)「僕らは金メダルを取りにオリンピックに来た。でも直面したのは国のために銅メダルを取るチャンスがあるという現実。そのチャンスにすべてを賭けるべきだった。でもそれができていたかどうかはわからない」
パトリック・ケイン「ペナルティショットのチャンスを活かせなかった。得点するチャンスはあったと思うんだけど・・・。ゴーリーと1対1のチャンスが3回もあれば、そのうち2点は取りたいと思うものだよ。そうなる運命じゃなかったってことさ」


::: 接戦になったらアメリカ有利かなと思っていましたが、意外にもワンサイド・ゲームでした。テーム・セラニのゴールでスオミが先制したときに、もう試合は決まっていたのかもしれない。ジョナサン・クイックのショートサイドを抜く、技ありの見事なゴールでした。

そしてその直後のスオミの2点目。チームUSAのモチベーションは一気に下がり、さらに負けが込んでくるにつれ気持の糸がふっつり切れてしまったように見えました。最後はいらないペナルティ連発でスオミにパワープレーを与えてそこを叩かれる、という悪循環。

3点取られても4点取られても交代させてもらえないクイックには同情してしまったけど、まさかライアン・ミラーに敗戦処理させるわけにはいかないものね。クイック自身もそこは理解できてたでしょう。

そしてオリンピック記録となった1試合2本のペナルティショットを打ったパトリック・ケインは、2本とも惜しくも失敗。NHLと違いオリンピックでは相手に倒された選手以外がPSを打っていいので、ダン・バイルズマ監督としてはPSヒーローのTJ・オシーにPSをやらせたかったのかもしれませんが、ドラ1&コルダー&コンスマイスのケインを引っ込めてオシーに打たせたら、ケインのエースとしてのプライドはズタズタだしね。それはちょっとできない相談でした。

チームUSAはまだ若い。全米から有望な十代の選手をミシガン州に集めて強化するプログラムが実を結びつつあるし、次のオリンピックでも、世界選手権でも世界ジュニア選手権でも優勝を狙えるようになっていると思います。今後はスポーツ大国アメリカの意地の巻き返しに期待です。

2ゴールのセラニはこの日で43歳234日。2002年ソルトレイクシティ五輪でロシアのイゴール・ラリオノフが作った41歳83日のオリンピック最年長ゴール記録を大幅に更新しました。セラニがウィニペグ・ジェッツにドラフトされたのが1988年で、背番号88をつけるケインが生まれた年というから、いかに息の長い選手かわかりますよね。

日本のスキージャンプの葛西紀明選手や、このソチでも2個の金メダルを獲得したノルウェーのバイアスロン選手オーレアイナル・ビヨルンダーレンが「レジェンド」と呼ばれてますけど、スオミのエルッカ・ヴェルテルルンド監督が言うように、セラニも「フィンランド・ホッケーの生ける伝説」になった大会でした。本人は「このすばらしい結末で僕の代表としてのキャリアは終了」と言っていますが、1日でも長くスオミのためにがんばってほしいです。

NHKBSでは試合直後のメダルセレモニーは放送してくれなかったので、ちょこっと画像を。




みんな、いい顔してるなあ。つか、なんかみんな似てるな。




セラニもオッリ・ヨキネンもいい笑顔してますね。こぶたちゃんも35歳、代表引退は確実だそうです。




レジェンドとレジェンドの熱い抱擁。先輩ヤリ・クリ様とハグしたとき、彼の胸に去来したものは何だったのか。

ソチ五輪:男子準決勝結果(2)カナダ、1-0でアメリカを下し決勝進出
2014年02月23日 (日) 20:10 | 編集



カナダ1、アメリカ0

カナダ  0 1 0 1
アメリカ 0 0 0 0

得点:【カナダ】ジェイミー・ベン(A=ジェイ・ボウミースター)

ゴーリー:【カナダ】キャリー・プライス(31ショット、31セーブ、4勝0敗)【アメリカ】ジョナサン・クイック(37ショット,36セーブ、3勝1敗)

談話:
ジョナサン・テーヴズ(カナダ)「得点は多くなかったけど、その必要はなかった。次の試合もこのやり方でいく。ボディチェックをして、猛烈にプレーする」
ジェイミー・ベン(カナダ)「僅差の勝負になることはわかっていた。1ゴール奪う方法を見つけて、チーム・ディフェンスがよかった。そしてゴーリーがシャットアウトしてくれた」
ジェイ・ボウミースター(カナダ)「パックが出てきて、他の選手たちがネットのほうへ向かっていった。クリーンなシュートじゃクイックに勝てないよ。ベニー(ベンの愛称)がパックをスティックに当ててくれてラッキーだった」

ライアン・スーター(アメリカ)「全然プレーできなかった。残念だ・・・。受け身で、動けなかった」
パトリック・ケイン「あまり攻撃のチャンスを作り出せなかった。少しがっかりだよ・・・。タイトな試合になると誰もが予想していたと思うけど、まさかシャットアウトされるとは思わなかっただろうね」
デイヴィッド・バッカス(アメリカ)「ライバルの国にオリンピックの準々決勝で1-0で負けるなんて。面白くないよ、もちろん」


::: パトリック・ケインが言っているように、私もまさかアメリカがカナダに完封負けするとは思いませんでした。そしてカナダがアメリカから1点しか取れないというのも想像できなかった。5-4とか、4-3とか、お互いそれなりにゴールを奪い合っての僅差勝負になると予想していたのです。

オフェンスにこれでもかとスター選手を揃えた両チームが、1-0というスコアで試合を終えるとは。サッカーじゃないんだから。ただロースコアの試合だったけどシュートもばんばん打っていたしチャンスもたくさんあったので、見ていてそこそこ面白い試合ではありました。ジョナサン・クイックとキャリー・プライス、お互いのゴーリーがそれだけ頑張ったということです。

アメリカは悔しいでしょうね。だって2点取れば勝てたんだから。予選から準々決勝までの4試合、すべて3点以上取っていたチームのオフェンスが、肝心の準決勝では沈黙。初戦のスロバキア相手にノリノリでゴール決めていたあの姿は何だったの。よく言われるように、やはり攻撃力って水ものなんだなと思います。

先制点で決勝点となったジェイミー・ベンのゴールはすばらしかったですね。ボウミースターも言っているように、クイックレベルのゴーリーになると、まともにシュートを打ってもなかなかゴールになりません。だからこそ攻撃するほうはパックの軌道が見えなくなるようにスクリーンを作ったりゴール枠ぎりぎりを狙ったり苦心するわけですが、ベンのゴールを見て「カナダ、ディフレクションの練習してきたな〜」と思いました。でもボウミースターのコメントを見ると、とっさに打ったショットをとっさにベンが屈折させたみたい。それで決まるんだからやっぱりNHLの一流選手はさすがです。

カナダ代表の25人の中で、ベンだけが昨年行われたチーム・カナダの強化合宿に呼ばれませんでした。ダラス・スターズでの活躍が認められて、晴れて代表入りとなったわけですが、ベンを最終ロスターに加えておいてよかったね、チーム・カナダ。




ベンのゴールに喜ぶベン・ファミリー。ジャージを着て熱く応援するお母さん(?)が微笑ましい。家族はソチまで応援に行ってないんですね。NHLerでもある兄のジョーディはこの場にいないから、ソチへ行ってるのかな?

ソチ五輪:男子準決勝結果(1)接戦を制してスウェーデンが決勝へ
2014年02月23日 (日) 20:00 | 編集



スウェーデン2、フィンランド1

スウェーデン 0 2 0 2
フィンランド 0 1 0 1

得点:【スウェーデン】ルイ・エリクソン(A=ヨナタン・エリクソン、ニクラス・バックストロム)、エリック・カールソン(PP)(アレックス・スティーン、ダニエル・セディン)
【フィンランド】オッリ・ヨキネン(サミ・ヴァタネン)

ゴーリー:【スウェーデン】ヘンリク・ルンドクヴィスト(26ショット、25セーブ、5勝0敗)【フィンランド】カリ・レヒトネン(25ショット,23セーブ、1勝1敗)

談話:
ニクラス・クロンヴァル(スウェーデン主将)「(1ピリにセラニにビッグ・ヒットをかましたことについて)ハードにやって、できるだけ彼のスペースを小さくしようと思った。もしスペースを与えたら、やられるからね」
エリック・カールソン「オリンピックが始まってから、ハンク(ルンドクヴィストの愛称)はずっとうちのキー・プレーヤー。ここぞというときにビッグ・セーブをしてくれる。彼が後ろに控えてるってわかってるから、ディフェンスはラクな気持でプレーできるよ」
パール・マーツ(スウェーデン監督)「(アメリカとカナダのどちらが勝つと思うかと訊かれて)またそんな質問するの? フィンランド対ロシア戦の前にも訊かれたよな。これから試合を見るんだから、どっちが勝つかなんてそのときわかるよ」

オッリ・ヨキネン(フィンランド)「がっかりだ。リードしていたのに。2マンアドバンテージで1点取って2-0にして突き放せたかもしれないのに、できなかった」
ユッシ・ヨキネン(フィンランド)「金メダルが目標だったけど、あともう一歩だった。明日も試合がある。メダルを国に持って帰りたい」
テーム・セラニ(フィンランド主将)「我々の目標は最高のホッケーをすることだった。何が起ころうと、それを受け入れなければ。ロシアとの準々決勝でエネルギーを使ってしまったのかどうかはわからない。いつもあと一歩及ばないという気がする」「銅メダルがとれたら素晴らしいことだろうね。いまはものすごく残念だけれど、これからは銅メダルを目指してやっていく」「ホッケーには山もあれば谷もある。明日の試合が山だといいな」


::: ショット数などはほぼ互角で、本当に接戦でした。どちらが勝ってもおかしくない試合だったと思います。ただパック支配率はスウェーデンのほうが上だったかな。スオミは1ピリ後半に1分30秒ぐらいの2マンアドバンテージをもらったのに得点できなかったのが痛かった。

準々決勝でロシアに勝った後、スオミのヨリ・レヒテラが「(トゥーッカ)ラスクがいたから勝てた」と言ってましたが、この試合のスオミの先発はラスクじゃなくてカリ・レヒトネン。ラスクはロシアとの試合後風邪の症状が出てプレーできなくなったからです。レヒトネンもすばらしいゴーリーだけど、正ゴーリーで試合に臨めなかったスオミには多少の動揺もあったかも。

わずか1点差で負けて、スオミの悔しさはいかばかりか。2国間の歴史的な経緯はなかなか複雑で、スオミの場合、極端な話「他には全部負けてもスウェーデンにだけは負けたくない」みたいなところがありますから。トリノ五輪決勝のリベンジも果たしたかっただろうしね。リベンジは次のオリンピックに持ち越しとなりました。

でも強かったですね、スウェーデン。攻守にバランスが取れていて、隙がない。そしてエンドに控えるのはトリノ五輪金メダリストのルンドクヴィスト。攻撃の要の一人であるヘンリク・セディンやパワー・フォワードのヨアン・フランセンを怪我で欠き、大会が始まってからキャプテンのヘンリク・セッテルベリを背中の故障で失う、というアクシデントの影響をまったく感じさせません。2ピリのエリック・カールソンのゴールはすばらしかったです。決勝も楽しみです。




アルフィーとグスタフ・ニークヴィスト。デトロイト・レッドウィングズのチームメイトです。
「先輩、勝ちましたで〜」
「おう、一杯やるか〜」
みたいなほのぼの感がいい。

ソチ五輪:男子準決勝組み合わせ決定
2014年02月21日 (金) 20:10 | 編集



ソチ・オリンピックの男子アイスホッケー競技も佳境に入ってきました。

2月21日に行われる準決勝の組み合わせは、

スウェーデン×フィンランド(日本時間21:00フェイスオフ)
アメリカ×カナダ(日本時間22日2:00フェイスオフ)

となりました。

スカンジナビア対決は、2006年トリノ五輪決勝の再現、そして北米対決は前回2010年バンクーバー五輪決勝の再現です。そのときはそれぞれスウェーデンとカナダが勝ち金メダル。オリンピックのメダル常連ながらまだ金メダルだけがないフィンランドと、前回惜しくも銀メダルに終ったアメリカが、王者2か国の前に立ちはだかります。互いに絶対に負けたくない国同士の戦いなので、きっと熱く面白い準決勝2試合になるはずです。うーん、楽しみ!

ところで昨日行われたカーリング女子の決勝戦(カナダ対スウェーデン)に、スウェーデンのダニエル・セディンやアレクサンダー・エドレル、カナダのマイク・バブコック監督らが来ていました。余裕だな〜。そういやバブが率いるデトロイト・レッドウィングズはスウェーデン選手満載で「トリプルクラウン・レッドウィングズ」と言ってもおかしくないくらいなのに、ウィングズ所属の選手はセディンたちの近くに見当たりませんでした。会場でバブに会いたくなかったのかもしれない(笑)。

それからカナダのスティーヴン・ハーパー首相はスポーツ好きで知られ、バンクーバー五輪でもカーリングやホッケーの試合を一般の人々に混じって観戦するほど。そのハーパー首相、先日、メキシコでオバマ大統領と会い、女子ホッケーの決勝と男子ホッケーの準々決勝でカナダとアメリカのどちらが勝つか、ビールを賭けたそうです。

まず女子の決勝ではカナダが勝ち、ハーパー首相は早速自らのツイッターで「オバマさん、ビール楽しみにしてま〜す!」と挑発的ともとれるツイート。やはりツイッターをやっていて、男子予選のアメリカ対ロシアの後「TJ・オシーとチームUSA、勝利おめでとう!」と興奮気味につぶやいたオバマ大統領が、ハーパー首相のツイートにどう反応するのかが見ものです。
ソチ五輪:男子準々決勝結果(4)カナダ、ラトビアに辛勝
2014年02月21日 (金) 16:25 | 編集



カナダ2、ラトビア1

カナダ  1 0 1 2
ラトビア 1 0 0 1

得点:【カナダ】パトリック・シャープ(A=リック・ナッシュ)、シェイ・ウェバー(PP)(ドリュー・ダウティ、ジョナサン・テーヴズ)
【ラトビア】ラウリス・ダルズィンス(アルトゥシュ・クルダ、ヤニス・スプルクツ)

ゴーリー:【カナダ】キャリー・プライス(16ショット、15セーブ、2勝0敗)【ラトビア】クリステルシュ・グドレフスキス(57ショット,55セーブ、0勝1敗)

談話:
ライアン・ゲツラフ(カナダ)「相手は必死で、ハードにプレーしていた。特にゴールネット付近を守ってきた。ああいう状況では2度目や3度目のチャンスなんてそうそうあるもんじゃない」
キャリー・プライス(カナダ)「ラトビアのゴーリーは素晴らしかった。ここしばらく見た中では最高のパフォーマンス。めちゃくちゃいいプレーをしたよ」

ゼムグス・ジルゲンソンス(ラトビア)「我々は失うものはないから、今日の試合はずっとラクだった。カナダがラトビアに負けたら失うものは大きい。ずっと自分たちを信じてやってきた。我々は違うスタイルでプレーしているだけ」
クリステルシュ・グドレフスキス(ラトビア)「チームの仲間たちのためにプレーした。毎試合すごくいいプレーをするからね。みんながんばっていた。この試合に勝てるチャンスをみんなにもたらすことができればと思っていたけど・・・」
テッド・ノーラン(ラトビア監督)「何本シュートを打たれたかは関係ない。何本ネットに入ったかが問題。だから我々がカナダ相手にタフにプレーしたことを、私はたいへん誇りに思う」


::: 同じ時間にフェイスオフだったアメリカ対チェコの試合を見ていたので、私はこの試合をまったく見られなかったんです。見たかったー、残念。リキャップによれば、ラトビアは自軍のゴールまわりに4人の選手を配置してがっちり守備を堅め、カウンター狙いの作戦を取っていたようですね。

それにしてもラトビアの55セーブってすごいな。しかもゴーリーは正ゴーリーのエドガース・マサルスキスではなく、これがオリンピック2試合目だというまだ21歳の若い選手。北米AHLのシラキューズ・クランチでプレーしているそうです。なぜマサルスキスが先発しなかったのかはわからないけれど、打っても打ってもゴールにならずイライラを募らせるチーム・カナダの皆様が想像できます。

カナダについては、オフェンスにスターを多数揃えているのにゴール数が少なく、しかもそのゴールのほとんどはドリュー・ダウティやシェイ・ウェバーらディフェンスマンによるものだということ、それからオフェンスのラインを頻繁に組み替えていることが、カナダのホッケーファンやマスコミの不安の種になっているみたいです。

でもカナダがオリンピックでスロースターターなのは毎度のことだし、相手はオリンピックでは絶対に負けたくない、いや負けてはならないアメリカなので気持もかちっと入れ替えてくるだろうし、あまり心配いらないんじゃないですかね。準決勝2試合が楽しみです。




チーム・ラトビアの指揮官はバッファロー・セイバーズ監督のテッド・ノーラン。ベンチで主将オゾリンチに熱く指示。

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