さんくちゅありホッケー BLOG
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2009-2010年シーズン終了:ありがとうシカゴ、ありがとうフィリー
2010年06月13日 (日) 21:17 | 編集
オリンピックが2月末に終り、またチェックし始めたNHL。チームUSAとチーム・カナダのロスターに若くていい選手がたくさん入っていて、彼らのNHLでの活躍を引き続き見ていきたい、という思いからでした。

NHLを見始めたときからのマイ・チームであるオイラーズはレギュラー・シーズン最下位という惨めな結果に終ったけれど、カナディアンズが、ブルーインズが、そしてカレッジ時代から応援しているジョナサン・テーヴズ率いるシカゴが、プレーオフで勝ち続けて、毎日の結果チェックとブログ更新を楽しいものにしてくれました。

NHLのスタンリー・カップ・プレーオフを最後までこんなに真剣に見たのは、オイラーズがカップ決勝に進出した2006年以来。49年の歳月を経てカップを再び獲得したシカゴにとって、このシーズンは古豪完全復活、いわばルネッサンスの年になったかと思いますが、私にとってもこのプレーオフは、ホッケーが楽しく、面白く、すばらしいスポーツであることを改めて認識させてくれる貴重な2ヶ月間となりました。

そういう意味もこめて、体を張り、精神的にもギリギリのところで戦い続け、いくつもの印象的なプレーを見せてくれたシカゴの選手たちに、私はありがとうと言いたいです。そしてもちろん、類い稀なメンタリティの強さを発揮して勝ち上がり、決勝でシカゴと熱戦を演じたフィリーの選手たちにも。

シーズンの最後に動画を二つご紹介します。一つは今年のスタンリー・カップ・プレーオフCM「History Will Be Made.」ブラックホークス編。もう一つはカップ決勝第6戦終了後、CBCが中継の締めくくりに放送した「Farewell to the Playoffs 2010」です。CBCはホッケーのこういう映像を作らせたら世界一。涙がこみ上げてきます。また来季、レギュラー・シーズンで、そしてプレーオフで、選手たちがすばらしいホッケーを見せてくれることを願ってやみません。


"History Will Be Made." Chicago Blackhawks are Stanley Cup Champions!





Farewell to the 2010 NHL Stanley Cup Playoffs


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お帰り、スタンリー! シカゴ市民がカップ優勝パレードに熱狂
2010年06月12日 (土) 23:32 | 編集
シカゴ・ブラックホークスが49年ぶりのスタンリー・カップを獲得した翌々日の11日金曜日。午前10時50分から約2時間にわたって、シカゴ市内パレードと優勝報告会が催されました。

その様子はシカゴのローカル放送局WGNのサイトでライブ・ストリーミング配信されたので、私も日本にいながら、ライブで見ることができたのです~。インターネット万歳!




すごい人の波。この日はとても暑い日だったそうで、待っている間に具合が悪くなって倒れた人もいたそうです。




主将ジョナサン・テーヴズと、カップ優勝の立役者パトリック・ケイン。人気と実力を兼ね備えた、シカゴの二枚看板です。この2人が2007年に入団したときから、シカゴの古豪復活ストーリーは始まりました。




帽子をとってファンの声援に応えるデイヴ・ボランド。慢性的な椎間板の痛みのため昨年11月に手術を受け、2月始めに復帰。3ヶ月休んでもまだ背中が痛かったそうですが、プレーオフでは決勝シリーズの6ポイントを含む16ポイントと大活躍。

攻撃以外でも、対カナックスではセディン兄弟を、対シャークスではジョー・ソーントンを、そして対フライヤーズではマイク・リチャーズをいやらしい動きで抑え込んで、シカゴの優勝に貢献しました。unsung hero(影の立役者)という言葉がぴったりくる彼です。

ところでパトリック・シャープやテーヴズ、クリス・ヴァースティーグなんかはヒゲを剃ってましたが、ボランドはそのままですね。「ヒゲのオレ、案外イケてる!」と気づいたのか、ただ面倒くさくてまだ剃ってないのか。彼はヒゲがあるほうが男前度十割増しなので、ずっとヒゲボーボーのままでいてほしいです。




パレードの最終地点は、ミシガン・アヴェニューに作られた優勝報告会の会場でした。シカゴ出身で、ブラックホークスでプレーした経験を持つエディ・オルチャックがMCとして仕切り、次々と選手たちを紹介していきます。

新人くんも含め、選手全員が紹介された中で、スピーチをしたのは副キャプテンのシャープとダンカン・キース、エースで決勝ゴールを決めたケイン、そしてキャプテンのテーヴズ。




「ノリス・トロフィーに選ばれることまちがいなし、歯が7本なくなったってノー・プロブレム!」と紹介されたダンカン・キースは、息もれもれながらも「何と言っていいのかわからないけど、いまが人生最良の時間」と力強い口調でスピーチ、「ところで誰かいい歯医者知らない?」と観客を笑わせてました。




「20セントけちり男」も壇上でファンに向かって挨拶。このスピーチはTSNのサイトに動画が上がってまして、これが傑作なんです。「I'll tell you one thing. I'll try to keep my shirt on all summer just for you guys, for all the cab drivers out there.」(一つ約束するよ。この夏はかっとなって怒ったりしない。きみたちファンのために、タクシー運転手たちのために)

「keep one's shirt on」はスラングで「かっかしない、冷静になる、落ち着く」という意味があります。故郷バッファローでタクシーに乗り、運転手が釣り銭を用意していなかったことに腹を立て殴った、あのスキャンダルを逆手に取ってのジョークで、この自虐的なユーモアのセンスが、いかにもアメリカ人らしいなあと思いました。

そして最後に真打ち登場、キャプテンのテーヴズ。彼が話し始めようとすると「MVP、MVP!」のシュプレヒコールが怒り、感激して「シカゴのファンは世界一」と言ってました。スピーチが終ると、待ってました!とばかりに、シカゴのゴール・ソング「チェルシー・ダガー」が流れ、雰囲気は最高潮。ファンの前で選手たちがカップを次々に持ち上げて、報告会は終了したのでした。




足、ほっそ! 背は高いけどホッケー選手としては線が細いですよね、テーヴズって。これであのハードなプレーができるんだから、一流のプロ選手ってすごいと思います。




さすがシカゴ、絵になる風景です。紙吹雪が赤、白、黒の「ブラックホークス・カラー」なのもよかった。このパレード&報告会への人出は、TSNによると200万人以上で、昨年MLBで優勝したシカゴ・ホワイトソックスのパレードよりも多かったそうです。

この後スタンリー・カップは、シカゴ選手それぞれの地元へと旅をします。今年はロシアやチェコへは行きませんが、スロヴァキア、スウェーデン、フィンランド、そしてフランス人として史上初めてカップに名を刻むことになったクリストバル・ユエの祖国フランスへ行きます。Bon voyage, et a bientot.
実録:キャプテン・シリアスの「戦い済んで日が暮れて」
2010年06月12日 (土) 20:11 | 編集
2010年6月9日夜、シカゴ・ブラックホークスはスタンリー・カップを獲得しました。この瞬間、弱冠22歳のキャプテン、ジョナサン・テーヴズの8ヶ月に渡る長い戦いが終ったのです。




見事なディフレクションで3点目を叩き込んだアンドリュー・ラッドに、ねぎらいのキス!? キャプテン、あなたはまさか・・・。右手にお酒の瓶持ってますね。酔っぱらってたのかな・・・。




飲んどります。がっつりと。テーヴズはノースダコタ大学時代にファイティング・スーのチームメイトたちと地元のバーで飲んでいるところを未成年飲酒で警察にパクられ、その罰として地域サービスに従事した経験があります。




大学時代からこの飲みっぷりですから。この偽トレカを厚紙に印刷して、これにサインくれって頼んだら、殴られるかな。

ブラックホークスの面々は、狭いロッカー・ルームでシャンパン・セレモニーを行った後、専用機でシカゴに戻りました。シカゴのオヘア空港に到着したのは、翌10日未明。




「カップ、獲ったど~!」
いつも真面目なキャプテン・シリアスも、ファンに向けてこの晴れがましい表情。2人後ろにはちゃっかりデイヴ・ボランドがいます。この日はチーム全員、プレーオフ中の合宿所であったホリデイ・インに泊まりました。




翌朝、ホテルの近所で朝ご飯(ベーグルサンド)のときもファンからサインをねだられる。隣に座ってる赤ちゃんを抱いたオバちゃん、ホッケーに興味ない人? いいなあ、その席。




チーム揃ってのランチ会場から、ファンにカップをご披露。サービス精神旺盛です。っていうかやっぱり見せびらかしたいものなのね。プレーオフのために伸ばしてたヒゲ、きれいさっぱり剃っちゃいましたね。このほうがいいね!




試合のときの張りつめた表情とはがらりと違う、明るく、リラックスした表情のキャプテンです。左端はニック・ボイントンかな。ちゃぐまでがんばってたボイントンも、シカゴに来てカップ・チャンプになれてよかったね。

チェックのシャツにジーンズで、ごくフツーの男の子って感じでいいです。いつだったか、「もしホッケーをやっていなかったら、何をしていたと思う?」という質問に、「僕は大学へ行く機会に恵まれて、大学生活がとても楽しかったから、たぶん大学生をやっていると思います」と答えてました。彼と同じ大学で学んだ私は、その答えがとても嬉しかったです。




お疲れさまでした・・・。

優勝報告パレードへ続く。
NHLスタンリー・カップ決勝:ケインの延長戦ゴールでシカゴが49年ぶりの優勝
2010年06月10日 (木) 21:52 | 編集



シカゴ4、フィラデルフィア3(OT)
(シカゴ4勝2敗)

NHL年間王者を決めるスタンリー・カップ・プレーオフ決勝(7試合制)の第6戦は9日、ペンシルヴェニア州フィラデルフィアのワコヴィア・センターで行われ、シカゴ・ブラックホークスがフィラデルフィア・フライヤーズを延長戦の末4-3で破り、1961年以来49年ぶり4度目のスタンリー・カップ優勝に輝いた。プレーオフ最優秀選手にはブラックホークス主将ジョナサン・テーヴズが選ばれた。

両チームともに第5戦と同じライン編成で臨んだ第6戦。シリーズのこれまでの試合と同じように、手に汗握る逆転に次ぐ逆転のシーソー・ゲームとなった。

第1ピリオドはブラックホークスのペース。先制点もクリス・プロンガーの反則によるブラックホークスのパワープレーから生まれた。ダンカン・キース、パトリック・シャープ、ダスティン・バフリン、パトリック・ケイン、そしてテーヴズというブラックホークス自慢のスペシャル・チームによる速いパス回しから、ゴールネット前で待っていたバフリンがパックを押し込んだ。

第1ピリオドのショット数でいえば、フライヤーズの7本に対しブラックホークスが17本と圧倒。しかしピリオド終盤、スコット・ハートネルのパワープレー・ゴールでフライヤーズが同点とした。

そして第2ピリオド中盤、ブラックホークスの守備の乱れをつき、ダニエル・ブリエールが鮮やかな逆転ゴール。ワコヴィア・センターは爆発したような大歓声に包まれた。だがそのわずか2分後、4人対4人の状況から、パトリック・シャープの技あり同点ゴールが飛び出す。

カップ決勝の試合にふさわしい、息が詰まるような攻防。2-2の均衡を破ったのはブラックホークスだ。17分過ぎ、ポイントからニクラス・ヤルマションが放ったショットを、マイケル・レイトンの前を横切っていたアンドリュー・ラッドが見事に屈折させネットイン。貴重な勝越し点に、ブラックホークスのベンチは沸いた。

あと20分耐えれば、夢にまで見たスタンリー・カップに手が届く---。第3ピリオド、ブラックホークスは必死でフライヤーズの攻撃をしのいだ。いくつかのフライヤーズの決定的チャンスを、ゴーリーのアンッティ・ニエミが防ぐ。

しかし試合残り4分、一人で持ち込んだヴィッレ・レイノのパスをブレント・シーブルックがクリアすると、パックは後方にいたマリアーン・ホッサのスケート靴に当たって跳ね返り、ゴールネットに入っていった。運も味方し、土壇場でフライヤーズが同点に持ち込んだ。

実力が拮抗するチーム同士の、延長戦へともつれた熱戦には、あっけなく、不思議な結末が待っていた。

延長戦4分過ぎ、レイトンの真横からシュートを打ったパトリック・ケインがゴール裏をまわり、突然スティックやグラブを投げ捨て、アンッティ・ニエミのもとへと駆け出す。パックがどこにあるのかわからず、茫然と立ち尽くすフライヤーズ選手たち。ネット裏にいるゴール・ジャッジの赤いランプが点灯しなかったため、ブラックホークスの選手たちも半信半疑でリンクへと出てきた。静まりかえるアリーナ。

ケインが打ったパックは、レイトンの足の下を通りすぎてゴールラインを割り、ゴールネット下にあるパッドとリンクに挟まっていたのだった。これがブラックホークスにスタンリー・カップ優勝をもたらす決勝点だと確信を持っていたのは、ゴールネット裏からパックの行方を見ていたケインだけ。

「みんなベンチから出てきたとき、ゴールだったのかどうかわからなかったと思う。でも自分はすぐにネットに入ったとわかった。なんて気分だろう。信じられない。スタンリー・カップ優勝したなんて。こんなことが起こったなんて信じられないよ。誰もが夢見ることだよ、カップ決勝の試合で最後のゴールを決めるのは」

チームメイト同士の抱擁がしばらく続いた後、NHLコミッショナーのゲイリー・ベットマンから主将のテーヴズにスタンリー・カップが手渡された。カップはすぐに2年連続カップ決勝で涙を飲んだマリアーン・ホッサへと渡され、次々と選手たちの間でリレーされた。

プレーオフMVPに選ばれたテーヴズは、決勝では名ディフェンスマンのプロンガーに徹底マークされ、6試合でわずか3アシストにとどまった。しかしチームのトップ・ラインを張るテーヴズが無得点に終っても、総合的な攻撃力でフライヤーズをねじ伏せたところに、ブラックホークスの真骨頂がある。ディフェンスも含めどの選手も得点できる攻撃型全員ホッケーで、平均年齢26.7歳の若いブラックホークスが半世紀ぶりの頂点に立った。


::: この試合見てました。仕事休んで。第5戦でフィリーが勝ってたら休みませんでしたけど、もしこの試合でシカゴが勝ったら敵地でカップ優勝なので、シカゴ選手たちがカップを掲げるのを、どうしても見逃したくなくて。結果はシカゴが延長戦で勝利。仕事を休んでまで見たかいがありました。

試合は1ピリはシカゴが一方的に攻めてシュート打ちまくって、対するフィリーはワンチャンスをものにしてゴール決めて・・・という展開。取ったら取り返す、の連続で、本当に手に汗握りました。最初から最後まで、胸がドキドキして苦しかったです。

延長戦になったときは、ああ、これはダメかな、と弱気になりました。3ピリ後半からフィリーに流れが行ってたし、ブリエールやガニェがパックを持ったらやばい・・・、そんなことばかり考えながら見てました。でもニエミが要所要所で好セーブ連発してたので、こんなに頑張ってるニエミのためにも、シカゴ決めてほしいとほとんど祈るような気持ちでした。

粘った試合のわりには、最後はあっけなかったですね。プレーしてた選手たち、アリーナで見てたお客さんたち、その他全ての人々同様、私も「何? 何が起こったの? なんでケインはニエミに抱きついてるのー!?」ってオロオロ。シカゴの選手たちも、「えーっと、赤いランプはついてないけど、・・・ゴール・・・なんだよね? とりあえず、喜んでいいんだよね?」みたいな感じでぞろぞろとベンチから出てきてました。

カップ優勝が決まる瞬間って、リードしてるときは時計が残り0秒になる少し前に選手たちがスティックやグラブを一斉に投げるとか、延長戦ゴールなら決まった瞬間にわーっと選手たちが駆け寄って、とか、そういう感動的なシーンしか見たことなかったので、奇妙というか、はっきり言えば、なんか間の抜けた決まり方に、「49年ぶりなのに・・・もったいない!」と少し残念に思ってしまいました。

でも、ゴールはゴール。スロー再生をよく見たら、よくあんな角度から、レイトンの足の下を縫うようにパックを滑らせることができたものだと思います。ケインの高いスキルと正確なテクニックが、ぎゅっと凝縮されたような素晴らしいゴール。だってゴールネット裏にいる審判だって、わからなかったほどのギリギリのショットだったんですから。打たれたレイトン、負けたフィリーの選手たちも、これじゃ負けても仕方ないと納得するしかないでしょう。

4勝2敗でシカゴが勝ったので、結果だけ見たらシカゴが断然強いような印象を受けるかもしれませんが、6戦とも、ほんの少しの差で勝敗が決まった接戦。実力の差はそんなになかったと思います。違いがあるとしたら、やっぱりシカゴの金太郎飴オフェンスのほうがフィリーの攻撃陣より強力だった、ってことでしょうか。

カンファレンス決勝で負けたサンノゼ・シャークスのトッド・マクレラン監督が「スーパースターじゃない選手も得点できる」とシカゴに白旗を上げたように、このカップ決勝シリーズでも、無得点に終ったのはテーヴズの他、途中から出たディフェンスマンのニック・ボイントンとヤルマション、そしてチェッキング・ラインでプレーするジョン・マッデンだけ。

しかも6試合でシカゴがあげた25得点のうち、第3、第4ラインでプレーする選手たちによるものは、実に10点もあるんです。そしてそのうち3ゴールが決勝点。「どのラインからも得点できる」強力なオフェンスを武器に、レギュラー・シーズンで勝ち続け、プレーオフでも勝ち上がってきたシカゴらしさを貫いてのカップ獲得劇でした。

シカゴの「キャプテン・シリアス」ジョナサン・テーヴズは、コンスマイス・トロフィをもらうとき、ちょっと上の空な感じでしたね。「チームでもらったものだと思ってるし、欲しいのはカップだったから」と後で言ってましたが、一転してカップと一緒に写真を撮っているときはもう笑顔で、ベットマン総裁からカップを受け取った後は「ウォッホホホウ!」とカウボーイみたいな素っ頓狂な声を上げて喜んでて、はあ~、よほど嬉しかったんでしょうね。

カップにキスをした後、「次、誰?」と訊くキャプテンに、選手たちがホッサのほうを指差して「ホッサ、ホッサ」と言っていたのには、少しジーンとしました。みんなの中でコンセンサスができてたんだね、2番目はホッサに持たせてあげようと。だってホッサは外野からやいのやいの言われ、後ろ指を指されることを承知で、カップを獲得するためにシカゴに行ったんだから。3度目の正直で、優勝できてよかったね、ホッサ。

あと少しのところで負けはしたけど、フィリーも強いチームでした。去年12月の時点では、なんとリーグ29位だったフィリー。ジョン・スティーヴンズに代わってピーター・ラヴィオレットが監督になって、よくプレーオフ圏内に入れるようになるまでチームを立て直したと思います。

シカゴのファイナルの相手にフィリーが決まったとき、私はホンットにイヤでしたが(ハブズに勝ってほしかったっていうのもありますが)、シカゴがファイナルで当たったチームがフィリーでよかったと思います。うまく言えませんが、フィリーという、驚異的な粘りを持つ、才能ある選手をたくさん揃えたチームと接戦を演じて4勝2敗で勝てたからこそ、シカゴの49年ぶりのカップが、より価値のあるものになったと思うのです。

もう試合は終ったから、シカゴが勝ったから言えるのでしょうけど、すばらしいチームだったと思います、フィリー。エリック・リンドロスがいた頃からマイク・リチャーズがキャプテンを務める現在まで、好きなチームであったことはほんの一瞬もないですが、フィリー嫌い度がちょっとだけレベルダウンしましたかね、私の中で。シカゴが誇るチェッカーのデイヴ・ボランドの嫌がらせを受け続けて、まったくいいところなく終ったリチャーズについては、同情の念さえ憶えます。ボランドよくやった、という気持ちのほうがもちろん強いですが。

リチャーズより3歳も若いテーヴズは、22歳にして、カップ・チャンピオンのキャプテンになりました。昨シーズン、オリジナル・シックスのチーム史上最も若いキャプテンに任命されて、プレッシャーもきつかったと思います。

調子が悪いときは、試合が終わった後、他の選手たちがシャワーを浴び、着替えて、食事に出かけようとしている時間になっても、防具をつけたままロッカー・ルームの自分の席にうなだれて座り、「自分はキャプテンらしいプレーができていない」と一人悶々としていた、なんていうエピソードがあるほど、真面目で責任感の強い人です。

バンクーバー五輪で金メダリストになり、最優秀フォワードにも選ばれ、キャプテンとしてカップ獲得、コンスマイス・トロフィ受賞。2007年に世界選手権でも優勝しているので、世界でたった24人しかいない「トリプル・ゴールド・クラブ」入会も決定です。シカゴは若い選手が多くて個性派揃いだから、チームをまとめるのに悩んだ日々もあったかもしれないけど、素晴らしいシーズンになりました。シカゴが勝って、私は本当に本当に嬉しいです。おめでとう、キャプテン。おめでとう、シカゴ。




恒例のチーム・フォト。左端で笑っているのはオーナー様です。オーナーもちゃっかりカップ掲げてて笑っちゃいました。




私の中では影のMVP、ボランド! いつかセルキ・トロフィ受賞してほしいです。
VISAカードCM "GO FANS" & NHL新CM「言葉にできない」
2010年06月09日 (水) 20:52 | 編集
ネットでCBCの試合を見ていて何が嬉しいかって、CMがリアルタイムで見られることですかね。北米のホッケー関連のCMって面白いものが多くて、特にNIKEの「SUNDIN LIKES ABBA」とか、ラバットブルー(ビール)の熊ちゃんのCMとか大好きでした。

今年のスタンリー・カップ・ファイナルの試合を見ていて、「いいなあ~」と思うCMが二つあります。


VISAカードCM "GO FANS"




このCMを見て胸を熱くしないホッケー・ファンはいないんじゃないでしょうか。ナレーションは名優モーガン・フリーマン。VISAカードの「GO FANS」キャンペーンには、他にもサッカーなどたくさんのバージョンがあるようです。


No Words - 2010 NHL Stanley Cup Finals




カップを獲得して、どんな気持ちと訊かれても、言葉にはできないものなんです。

ビル・ゲリン(1995年ニュージャージー)、クリス・オズグッド(1998年デトロイト)、レイ・ボーク(2001年コロラド)、ブレット・ハル(1999年ダラス)、マーク・メシエ(1994年NYレンジャーズ)、グレン・ウェズリー(2006年キャロライナ)、ダレン・マッカーティ(2002年デトロイト)、テーム・セラニ(2007年アナハイム)、ビル・ランフォード(1990年エドモントン)。

カップを獲得するために長年過ごしたボストンからコロラドへ移籍したボーク、NHLキャリア18年目、37歳で初カップだったウェズリー、そして一時期コロラドへ移ったりとカップへの道を模索し続けていたセラニ。この3人のベテランの表情にはぐっとくるものがあります。

最後に出てきたランフォードは、オイラーズが最後にカップを獲得したときのゴーリーです。1989年-90年のシーズンは、80年代後半のオイラーズ黄金時代を支えた不動の守護神グラント・フューアが怪我しがちだったため、それまで控えゴーリーだったランフォードが代わって先発をすることが多くなりました。

「オイラーズがいくら強力な攻撃陣を擁していようとも、ランフォードではカップ優勝は無理」というのが当時の下馬評だったそうですが、結果としてオイラーズは決勝でブルーインズを4勝1敗で退けカップ獲得、ランフォードもプレーオフMVPに輝きました。自らの活躍でつかんだ2度目のカップの感想を尋ねられても、うまく答えられっこないってものでしょう。

2010年NHLスタンリー・カップ決勝第6戦は、明日、ワコヴィア・センターで行われます。シカゴとフィリー、勝利の女神はどちらに微笑み、どちらの選手が「感激のあまりの No words」を経験するのでしょうか。
NHLスタンリー・カップ決勝第5戦:シカゴ7得点で快勝 カップ優勝に王手
2010年06月07日 (月) 23:30 | 編集



フィラデルフィア4、シカゴ7
(シカゴ3勝2敗)

NHLスタンリー・カップ・プレーオフ決勝(7試合制)の第5戦が6日、イリノイ州シカゴのユナイテッド・センターで行われ、シカゴ・ブラックホークスがフィラデルフィア・フライヤーズを7-4で下してシリーズ対戦成績を3勝2敗とし、49年ぶり4度目のスタンリー・カップ優勝まであと1勝に迫った。

クリス・プロンガーをはじめとするフライヤーズの強固なディフェンスに抑え込まれた第3戦、第4戦の反省から、ブラックホークスのジョエル・ケヌヴィル監督はフォワードのすべてのラインをシャッフルし、組み替えて第5戦に臨んだ。

第1ラインを組んでいた主将ジョナサン・テーヴズ、エースのパトリック・ケイン、そしてパワー・フォワードのダスティン・バフリンはそれぞれ別のラインに入った。このライン組み替えがうまくいき、異なる6人の選手からの7つのゴールが生まれ、カップ獲得に王手をかける貴重な白星を引き寄せた。

第1ピリオドからブラックホークスが積極的に攻め、フライヤーズは防戦一方。ブレント・シーブルックがパワープレー・ゴールを決め、デイヴ・ボランドとクリス・ヴァースティーグが連続得点し、試合を優勢に進めた。

フライヤーズ先発のマイケル・レイトンがベンチに下げられ、代わってブライアン・ブーシェがゴールネットを守った第2ピリオド。一転してフライヤーズがパックを支配し反撃を試みたが、フライヤーズの得点の後にケインとバフリンがゴールを決め、ブラックホークスの2点リードは揺るがなかった。

最後のエンプティネット・ゴールを含む2得点とヒットの連発で勝利に貢献したバフリンは「シーズン中、ラインは変わっていたし、皆がいろいろな選手と一緒にプレーした。だからライン組み替えはたいした問題じゃなかった。チームとして戦って、足を動かし、正しいプレーをすることが大切だ」と淡々と語った。

フライヤーズはディフェンスの中心プロンガーがマイナス5、クロード・ジルーがマイナス4、プロンガーとペアを組むマット・カールがマイナス3、そしてリーグを代表する守備的フォワードの主将マイク・リチャーズがマイナス2と、守備のまずさが数字に表れた。「足も遅かったし、ギブアウェイも多かった。前の2戦のように、フィジカルにプレーしなかった」とリチャーズは敗因を分析した。

ブラックホークスの2005-06年の成績は西カンファレンス14位。翌シーズンは13位。現在の二枚看板であるケインとテーヴズが加入した2007-08年のシーズンも、88ポイントで西カンファレンス10位に終った。リーグ下位が定位置だった古豪が、オリジナル・エクスパンション以来初のカップ獲得にあとほんの少しのところまで来た。

もしフィラデルフィアでの第6戦に勝てば、敵地でカップを掲げることになる。クリス・ヴァースティーグは「いまはそのことは考えない。気持ちを冷静に保って、あのアリーナへ行って、今日と同じように楽しくやるだけ」と話した。


::: この試合見てました。デイヴ・ボランドがCBCのインタビューで「このプレーオフ最高のピリオド」と言っていた第1ピリオド、いきなり3連続得点でシカゴが波に乗り、途中失点を許しながらも、最後まで2点リードを守り切って快勝。シカゴ・ファンにとっては最高のゲーム展開で、見ていて楽しかったです。

これまでの4戦でシカゴ第1ラインがプロンガーの格好の標的になり、あまりいい成績を残せなかった反省から、コーチQはラインを大シャッフルし、テーヴズ、ケイン、バフリンの3人をそれぞれ別のラインにしました。結果としてこれがうまくいき、テーヴズは1アシストにとどまったものの、ケイン1ゴール1アシスト、バフリン2ゴール2アシストとポイント急上昇。

特に決勝ゴールになったパワープレー・ゴールを決め、巨体をがんがんぶつけてプロンガーをも吹っ飛ばしたビッグ・バフは大活躍でした。ケインは記者会見でバフリンのパフォーマンスについて訊かれ「ビッグ・バフのせいで俺たち他の選手が目立たなくなっちゃった」とニヤニヤ。半分本音だろうな。

私としては、2点目を決めたボランドも、目立たなかったけどチェッキング・ラインの選手としていい働きをしていたと思います。ボランドはジュニア時代からフィリーのキャプテンとライバルのような関係なのだそうで、特に2006年メモリアル・カップのOHL準決勝で、リチャーズのキッチナー・レンジャーズはボランドのいたロンドン・ナイツと対決し、ボランドの決勝ゴールでキッチナーは敗れ、リチャーズのジュニアのキャリアが終了、というエピソードもあるんだそうです。

ジュニア時代にそのプレースタイルで「The Rat(ねずみ)」というあだ名をつけられたボランドは、このカップ決勝シリーズが始まる前にリチャーズをマークすると明言、徹底してリチャーズを追いかけ回し、リチャーズはうんざりしているらしいです。CBCのインタビューでもボランドは「あいつはイライラしてるから、引き続きイライラさせるよ」と頼もしいお言葉でした。

第1戦に続いてこの試合でも3失点でレイトンがブーシェに代えられ、第6戦ではフィリー監督のピーター・ラヴィオレットがどちらを先発させるかが注目されるところ。ラヴィオレットは記者会見で、「・・・私は・・・、まだわからない」と口ごもってました。でもTSNのコメンテーターは「フィリーの守備がまずかったのであって、レイトンが悪かったわけじゃないから、第6戦はレイトンで来るだろう」との見方でした。

3点差で勝ちはしたけど、シカゴで心配なのはアンッティ・ニエミが出すリバウンドの処理のまずさ。今日も4点のうち3点はリバウンド叩かれて入れられてます。シリーズ始まる前から「ニエミはリバウンドに弱い」と言われてたのに、なんでシカゴは対策を立てられないかな? ニエミがリバウンド出すとハラハラします。

ところでこの第5戦が始まる前は、プロンガーがコンスマイス(プレーオフMVP)争いの先頭を突っ走ってたそうです。相手のラインをがっちり抑え込み、パックを拾ってごみ箱に捨てて相手に動揺を与え、インタビューでは面白いことを言ってマスコミの話題作りに貢献し・・・。1試合の平均アイスタイムが30分超と、確かにその存在感と活躍は際立ってました。

しかしこの第5戦ではマイナス5というひどい数字を叩き出し、ビッグ・バフに体当たりで負け、パックをうまく扱えずパトリック・シャープのダメ押し点の原因を作り、最後もビッグ・バフに抜かれてエンプティネット・ゴールをゆるしと、もういいとこ全然ナッシング。勝ったチームからプレーオフMVPが出るとは限らないので、負けてもコンスマイスはもらえるかもしれませんけどね。

さてシカゴは夢のスタンリー・カップ獲得まであと1勝になりました。昔はプレーオフ常連で、27シーズン連続プレーオフ進出という、プロスポーツ界最長の記録まで作ったチームだったのに、いつの間にか弱くなっちゃってて、情けない日々を過ごしていたあのシカゴが・・・。感慨深いものがあります。次の試合まで2日間休めるので、休養をたっぷり取って、がんばってほしい。キャプテン・シリアスの笑顔が見たいです。




試合後の記者会見にて。ちょっとネクタイが地味すぎかな。




「Puck Fronger」のサインに爆笑しました。もちろん「F*ck Pronger」の意味だけど、「F*ck」は放送禁止用語だから、テレビには映せないものね。よく考えたなあ。
NHLスタンリー・カップ決勝第4戦:フィラデルフィアが接戦をものにしシリーズをタイに
2010年06月07日 (月) 20:01 | 編集



シカゴ3、フィラデルフィア5
(2勝2敗タイ)

NHLスタンリー・カップ・プレーオフ決勝(7試合制)の第4戦が4日、ペンシルヴェニア州フィラデルフィアのワコヴィア・センターで行われ、フィラデルフィア・フライヤーズがシカゴ・ブラックホークスを5-3で破り、シリーズ対戦成績を2勝2敗のタイとした。

第1ピリオドにフライヤーズが3得点。第3ピリオドにもヴィッレ・レイノのゴールが飛び出し、フライヤーズが4-1と圧倒的に有利な状態で試合は進んだ。第3ピリオド後半、ブラックホークスが少しラインを組み替え、デイヴ・ボランド、ブライアン・キャンベルのゴールで1点差に迫ったが、ジェフ・カーターが落ち着いてエンプティネット・ゴールを決め、粘るブラックホークスを突き放した。

ブラックホークス最初の2失点は、まだ22歳の若きディフェンスマン、ニクラス・ヤルマションがゴーリーのアンッティ・ニエミの近くでパックを持ち動いていたところを相手に奪われてのもの。ヤルマションは「自分の悪いプレーで試合が始まってしまった。そのことは忘れて、最高のプレーをしようとしたんだけど」と反省の弁。

「このシリーズが長くなることはわかっていた。4連勝だったらよかったんだろうけど、それは現実的じゃない。勝つ道を探さないと」と言うのはブラックホークス主将のジョナサン・テーヴズ。第3ピリオドに反撃を受けたフライヤーズのヴィッレ・レイノは、「最後はストレスがたまったけど、幸運にも勝ててよかった」と話していた。


::: 土曜日出勤のため見られなかったこの試合。こんな試合なら見なくてよかったのかも。しょっぱなから相手キャプテンのゴールで、イライライライラ・・・。本当にムカムカするので、この試合、ハイライトすら見てません。

次の試合に向けていい材料かな?と思うのは、3点ビハインドで迎えた3ピリに、シカゴの「コーチQ」ことジョエル・ケヌヴィル監督が少しラインを組み替え、それが功を奏したのか、2点返せたことですかね。はあ~、でも2連敗・・・。がっかりです。

ところでこの試合、副大統領のジョー・バイデンが見に来ていたそうです。バイデンはペンシルヴェニア州東部にあるスクラントンの出身で、もしかしてフィリー・ファン!? だとしたらシカゴ出身でユナイテッド・センターにブラックホークスの応援に来るかも、と噂されていたバラク・オバマ大統領とは敵味方同士になってしまいますね。どうやってチケット手に入れたのかはわかりませんが、スポーツ好きでマイチームを熱心に応援する政治家や王族って、見ていて微笑ましくて私は好きです。
NHLスタンリー・カップ決勝第3戦:ジルーの延長戦ゴールでフィラデルフィアが1勝
2010年06月05日 (土) 06:54 | 編集



シカゴ3、フィラデルフィア4(OT)
(シカゴ2勝1敗)

NHLスタンリー・カップ・プレーオフ決勝(7試合制)の第3戦が2日、ペンシルヴェニア州フィラデルフィアのワコヴィア・センターで行われ、フィラデルフィア・フライヤーズが延長戦の末シカゴ・ブラックホークスを4-3で破った。シリーズ対戦成績はブラックホークスの2勝1敗。

2-2で迎えた第3ピリオドで勢いがあったのは完全にフライヤーズ。8連続ショットを含むショット数15本(ブラックホークスは4本)でフライヤーズがブラックホークスを圧倒した。

2分50秒、ターンオーバーからの速攻でパトリック・ケインのシリーズ初ゴールが決まりブラックホークスが勝越し。オレンジのTシャツを着た観衆で埋め尽くされたアリーナは不気味なほどに静まり返ったが、そのわずか26秒後にヴィッレ・レイノが同点弾を鮮やかに決め、フライヤーズ・ファンは息を吹き返した。

シリーズ初の延長戦では、シモン・ガニェのショットで勝負あったかに見えたが、パックがゴール・ラインを綺麗になぞっていたことがわかり、ノー・ゴールに。しかしフライヤーズは諦めなかった。親友から試合前に「今日はお前が延長戦で決勝点を決める気がする」というメールをもらったクロード・ジルーが、こんどは文句のつけようのないゴールで試合にけりをつけた。

ブラックホークス主将ジョナサン・テーヴズは、「このシリーズが激しい闘いになることはわかっていた。タフな試合だったけど、我々にはいいプレーもたくさんあった」。先制点を決めてフライヤーズに勢いをもたらしたダニエル・ブリエールは「今日は勝利をお祝いするけど、まだ1勝ってことに気づかないといけない」と冷静に語っていた。


::: 点も入り、延長戦にもつれ込んで、幻の(?)ゴールもあったりして、なかなか面白い試合だったみたいです。ガニェのショットがポストに当たり、パックがゴール・ラインに沿ってすすすーっと動いていく様は、まるでスポ根アニメのドラマチックなワンシーンのようでした。

フィリーのトップとなるプレーオフ11点目を記録したブリエールは「いい気分。延長戦では、2回もゴールのお祝いができたしね(笑)」と持ち前のユーモアのセンスあふれるコメントで記者たちを笑わせていました。

シカゴ3点のうち、2点はディフェンスマンによるもの。攻撃力にも定評のあるダンカン・キースのゴールはともかく、「シーズン中にウェイバーにかけられるのでは」と噂されていたソーペル君ことブレント・ソーペルが、ジョン・マッデンのフェイスオフからパックをもらい、速攻でまさかの同ゴール。

それからケインのゴールが生まれたことで、第1ラインのプレッシャーも少しは減り、いいサインではないか、とTSNのコメンテーターたちも言っていました。それにしてもケインは、性格というか人柄に難ありの人物には間違いないですが、ホッケー選手としてはやっぱり一流ですね。あのずば抜けた得点感覚は、見ている人を唸らせるものがあり、特筆に値します。

フィリーのディフェンスマン、クリス・プロンガーがマークしていたのは、ビッグ・バフことダスティン・バフリン。バフリンはいつものようにマイケル・レイトンの前に立ちはだかると「どけ!」とプロンガーからどつかれ続け、イライラしてアホなペナルティをもらっていたそうです。

第3戦になって、プロンガー絶好調。ノリスもハートも手にした男ならではのフィジカルさと意地悪ぶりを遺憾なく発揮し、テーヴズやケインにも容赦なくぶつかっていき、どっかんばったん、シカゴ選手たちを吹っ飛ばし続けていました。

ところで巷で話題になっているプロンガーの「puck-gate」事件(シカゴでの2戦でプロンガーがシカゴのウイニング・パックを持ちかえってゴミ箱に捨てた、ホッケー史上稀に見る凶悪事件)ですが、今日の試合終了後もパックを取り上げたのはプロンガー。でもそれはゴミ箱直行ではなく、貴重な延長戦決勝ゴールを決めたクロード・ジルーへのお土産(記念品)としてだったらしい。なんじゃそりゃ。

ジルーといえば、Yahoo!SPortsのリキャップでも紹介されていましたが、2006年NHLエントリー・ドラフトでフィリーから全体第22位で指名されました。(テーヴズ、ジョーダン・ストール、ニクラス・バックストロムらと同年)

壇上でジルーの名前を呼ぶとき、当時フィリーのジェネラル・マネジャーであったボブ・クラークは、ジルーの名前をド忘れ。それなのにジルーは後で「ぼくの名前は難しいから」と笑顔でマスコミに語り、失策を犯したクラークをサラリとかばいました。こんな気遣いができるジルー、リーマンになったとしても出世したんじゃないかな。

フィリーは最後にカップ決勝に進出した1997年、デトロイト・レッドウィングズに4連敗しているので、フィリーがカップ決勝での試合に勝ったのは、1987年以来、実に23年ぶりのこと。

そして1990年以来、カップ決勝の試合で延長戦にもつれ込んだのは20試合ありますが、ホームのチームが勝ったのは、今日のフィリーを含めてわずか5回目なんだとか。意外と少ないものなんですね。
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