さんくちゅありホッケー BLOG
NHL ニュースを中心としたアイスホッケー情報のブログです。 (Since 08/09/05)
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続・鉄仮面監督 ビャチェスラフ・ビコフ
2010年03月09日 (火) 20:49 | 編集
どこかアジア人っぽい面影のある、ロシアの鉄仮面監督ビャチェスラフ・ビコフ。

1992年アルベールビル五輪でEUN代表として金メダリストになったというので、YouTubeで探してみたら、なんとカナダとの決勝戦の動画がありました。





「Red Machine(赤い精密機械)」の異名をとった旧ソ連代表チームの、6分30秒過ぎからの攻撃に注目。背番号27ビャチェスラフ・ブィコフのスラップショットが炸裂! 大きくふりかぶってからの素早いスイング、まさに電光石火。スクリーンがあったわけでもないのに、ゴーリーはキャッチできず。すごい!

「シャイブゥ」という単語がときどき出てきますが、これはロシア語で「パック」のこと。ロシア語圏のホッケー・ファンは、「シャイブゥ、シャイブゥ!」というかけ声でマイチームを応援すると、以前友人のキルギスタン人が教えてくれました。

元トロントのドミトリー・ユシュケビッチや元ダラスのセルゲイ・ズボフ、元シカゴのアレクセイ・ジャムノフ、そしてまだ18歳(!)の紅顔の美少年アレクセイ・コヴァリョフなど、なつかしい顔がいっぱい。このチームEUNの最年少はコヴァリョフ、そして最年長が、当時31歳でチーム・キャプテンのビコフ選手でした。

ソ連のゴールを守っているのは、かつてマイティダックス・オブ・アナハイムやエドモントン・オイラーズで活躍したミハイル・シュタレンコフです。このときのチーム第三のゴーリーはニコライ・ハビブリンでしたが、彼は大会で出番がまったくありませんでした。そのためソ連監督のヴィクトル・チホノフがハビブリンの金メダルを自分のものにしてしまい、ハビブリンが「もう二度と代表ではプレーしてやらねぇからな!」と激怒したのは有名な話です。

結局、2002年ソルトレイクシティ五輪で、ハビブリンはロシア代表に復帰。ごく内輪のメダル授与式が彼のために催され、アルベールビルの金メダルは、10年の時を経て正当な持ち主であるハビブリンの元へやって来たのでした。よかったね、はびぶー。

アマチュア・オンリーのカナダのほうも、後にNHLで活躍する当時学生のジョー・ジュノーやジェイソン・ウーリーなどが出てきます。動画では目立ちませんが、NHL入りする前のエリック・リンドロスもメンバーでした。カナダの監督は、1998年長野五輪日本代表チームのジェネラル・マネジャーであり、元コロンバス・ブルージャケッツ監督のデイヴ・キング。ドイツやロシア、スウェーデンのチームでのコーチを経験した後、現在はフェニックス・コヨーテズのアシスタント・コーチです。
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バンクーバー五輪:鉄仮面監督 ビャチェスラフ・ビコフ
2010年03月07日 (日) 11:26 | 編集
もうオリンピックは終ったのに、いつまでオリンピックを引きずるんだと思われるかもしれませんが、このバンクーバー五輪男子アイスホッケーで、私が最も気になった男の一人、それは・・・




ロシアのビャチェスラフ・ビコフ監督!

とにかく自分のチームが得点しても失点しても眉ひとつ動かさず、憎いほど冷静沈着。この人の辞書に「笑う」「微笑む」という単語はないのでは、と思わされるような鉄仮面ぶりでした。

もしかしてオギャーと生まれてから一度も笑ったことないのでは・・・と思い画像検索かけてみたら、




笑ってる!




笑ってる!




こんな顔もしてる・・・!

よかった、けっこう笑ってます(当たり前だ)。しかも、笑顔けっこう可愛いです。試合のベンチでは、指揮官としてつとめて表情を変えないようにしているのかもしれません。




「ちゃんと見てんのか?」
こういうジェスチャーもするんですね。

その彼が、準々決勝でカナダに負けた後、

「もう私のことは赤の広場でもどこででもいいですから首を吊るしてください」

などと泣き言を言っていたと新聞で読んで、もうびっくり。なんでもスポーツ大国ロシアの今大会の不振に、ロシア連邦首脳は相当おかんむりだったのだそうで、「当局者は責任を取れ。自分の責任を適切に評価しろ。できないのなら手助けするだけだ」とメドベージェフ大統領が強い不満を表明。これを受けてロシア五輪委員会の会長が辞任しました。確かに、あのロシアが金3個に終ったら、大統領も国民も、納得しないかも。4年後にソチ五輪が控えてるんだ、お前らしっかりせえよ!と檄を飛ばしたのでしょう。




プーチン「で? なぜカナダに勝てなかったのかね?」
ビコフ「あの、それはですね、ですから・・・(汗)」


ビコフ監督は旧ソ連チームでセンターフォワードとして活躍しました。身長173センチ足らずと小柄ながら、22歳から名門ツェスカ・モスクワとソ連代表チームでプレーし、1988年カルガリー五輪ではソ連代表として、そして1992年アルベールビル五輪ではEUN代表として金メダル獲得。




若き日のビコフ監督。ソ連代表チームの選手たちがその精密機械のようなパス回しで「Hockey Robots」と西側(死語?)のスポーツマスコミに呼ばれていた頃の写真。




なつかしの「CCCP」の4文字! ソ連代表ジャージがよく似合います。




昨年の世界選手権で優勝した後、メドベージェフ大統領を表敬訪問して。ソチ五輪では、選手も監督もこんな笑顔で大統領に会いに行けるような成績を残せたらいいですね。
バンクーバー五輪閉会式 雑感
2010年03月01日 (月) 21:12 | 編集


ついに終ってしまいましたね、バンクーバー・オリンピック・・・




決勝の試合を終えたばかりのチームUSAの選手たちも、閉会式に参加しました。銀メダルを胸にかけ、笑顔で写真を撮り合うライアン・ミラーとジャック・ジョンソン。後ろでビデオカメラを回しているのは、デイヴィッド・バッカスです。

この風景を見たとき、思わず泣いてしまいました。ミラー、ほんとにがんばったよなあ、と思って。まだふっきれてないだろうに、笑ってる、と思ったら泣けてきて仕方ありませんでした。ミラーとチームUSAは、ソチで金メダル獲ればいいんだよ! しかし私は、いつの間にこんなにチームUSAに肩入れするようになってしまったのだろう。




開会式同様、うんざりするぐらい歌、歌、歌でコンサート会場かよ、みたいな閉会式で、よかったのは次回開催地ソチを紹介するパート。




まずはロシア国歌。わざわざロシアから来た人々がなんとフルコーラス歌い上げる大サービス。カナダ国歌やノルウェー国歌もいいですが、やはりロシア国歌は「世界最高の国歌」だと思います。




ナタリア・ヴォジャノワも登場。カルヴァン・クラインやファッション誌「VOGUE」の顔だった、ロシアが誇るスーパー・モデルです。まだ28歳で、3人の子持ち。綺麗ですね。





♪パルナス パルナス




モスクワ~の味~♪

音楽のパートにはワレリー・ゲルギエフやボリショイ・バレエなども出てくる豪華さ。おとぎ話を見ているようなめくるめく世界に心躍ります。




ヴラディスラフ・トレチャクさんも子供たちとお目見え! 伝説のソ連ホッケー・チームの伝説のゴーリーです。




アレクサンダー・オベチキンも登場!
「みんな~、ソチに来てね~!」




「絶対、来てよ~!」

私がオベチキンを好きな理由の一つに、このオベちゃんスマイルがあります。見る人の心を明るく、あったかくしてくれる屈託のない笑顔。この人って、いい家庭で、親に愛されて育ったんだろうなあと見るたびに思います。




最後のほうには「CBCホッキー・ナイト・イン・カナダ」のテーマソングも流れました。これは嬉しかったですね。でもはっきり言って内輪受けですよね。カナダ国民と世界の一部のホッケー・ファンにだけわかればいいってこと~?

開会式での聖火台の失敗を逆手に取って笑いをとったり、面白い部分もあった閉会式でした。でも全部見て最も強く思ったのは、「ソチ五輪の開会式が楽しみ!」ってこと。幻想的でいろんなネタ満載だった1992年アルベールビル五輪の開会式を超えるものを、4年後に私たちは目撃することになるのかもしれません。今から期待でわくわくです。
バンクーバー五輪男子アイスホッケー:各賞が発表に 大会MVPはアメリカのライアン・ミラー
2010年03月01日 (月) 20:38 | 編集
大会MVP:ライアン・ミラー(アメリカ)


国際アイスホッケー連盟(IIHF)選出による各賞

最優秀ゴーリー:ライアン・ミラー(アメリカ)
最優秀ディフェンスマン:ブライアン・ラフォルスキ(アメリカ)
最優秀フォワード:ジョナサン・テーヴズ(カナダ)


記者投票によるオールスター・チーム

ゴーリー:
ライアン・ミラー(アメリカ)
ディフェンス:
ブライアン・ラフォルスキ(アメリカ)
シェイ・ウェーバー(カナダ)
フォワード:
ジョナサン・テーヴズ(カナダ)
ザック・パリジー(アメリカ)
パヴォル・デミトラ(スロバキア)


トリプル・ゴールド・クラブ(三冠を達成した選手)

エリック・ストール:
2010年バンクーバー五輪金メダル、2006年スタンリー・カップ獲得、2007年世界選手権優勝

世界でたった23人しかいないトリプル・ゴールド・クラブのメンバー・リストはこちら
カナダが金メダル バンクーバー五輪 男子アイスホッケー
2010年03月01日 (月) 12:55 | 編集
バンクーバー・オリンピック男子アイスホッケー決勝は、カナダが延長戦の末アメリカを3-2で破り、2002年ソルトレイクシティ五輪以来2大会ぶりの金メダルを獲得しました。


カナダ3、アメリカ2(OT) BOX SCORE


1ピリ
CAN 12:50 ジョナサン・テーヴズ(リチャーズ)
2ピリ
CAN 7:13 コウリー・ペリー(ゲツラフ、キース)
USA 12:44 ライアン・ケスラー(ケイン)
3ピリ
USA 19:35 ザック・パリジー(WEA、ランゲンブラナー、ケイン)
延長戦
CAN 7:40 シドニー・クロズビー(イギンラ)

ゴーリー
USA ミラー(39ショット、36セーブ、5勝1敗)
CAN ルオンゴ(36ショット、34セーブ、5勝0敗)


::: まだ試合は全部見ていないんですけど(いま録画したのを見ながら書いている)、劇的な展開の面白い試合だったようです。こんなことならきちんとライブで見ればよかった。

場所はカナダのバンクーバーで、対戦するのはカナダとアメリカで、カナダが2点先行したのを2ピリ後半にアメリカが1点返して、そして試合終了間際にアメリカが6人攻撃で同点に持ち込み、延長戦でカナダのアイドル、シドニー・クロズビーが決勝点を決める。

漫画か映画ですか?っていうようなゲームですね。最後にヒーローになったのが試合前にマリオ・ルミューから「Good Luck.」というメールをもらったクロズビーっていうのが、できすぎで、もうね。カナダ人のホッケー・ファンにはハラハラさせられたけれども、たまらない結末だったことでしょう。

それにしてもチームUSAは若いのに(若いから?)その精神力の強さはすごい。完全アウェーのアリーナで、2-0から試合を振り出しに戻したんだから。それに1ピリと2ピリ見たら、アメリカはカナダと互角に戦っていたし、むしろ押していたかも。最後はほんのわずかの差で負けてしまいましたが、私は思うのです、「チームUSA、このメンバーそのままでソチ五輪いける!」。今大会のMVPに選ばれたゴーリーのライアン・ミラーもいま29歳だし、フォワードがほとんどまだ20代前半ですからね、大いに期待できます。大健闘のバンクーバー五輪でした。

それにしても笑ってしまうのが、NHL選手会がチームUSAの選手と家族のために、日曜日の朝にバンクーバーを出発する飛行機のチケットを予約していたこと。IIHFのランキングでチームUSAが低かったので、どうせ決勝には行けないだろうと予測した上でのことだったらしいです。「俺たち、期待されてなかったしね。でも後のフライトに予約し直せて嬉しいよ」(デイヴィッド・バッカス)

その一方で、チーム・カナダ。朝日新聞のコラムで、長野五輪男子スピードスケート500メートル金メダリストの清水宏保さんが、こんなことを書いていました。

「一般的に『銀メダルは悔しいメダル、銅メダルはほっとするメダル』と言われる。つまり、銀メダルには金に届かなかった悔いが残り、銅メダルは表彰台に上がれたという財産が残るという意味合いだ」

オリンピックおたくの私は、なるほどなあ〜と頷いたのですが、今回のチーム・カナダの選手たちにとって、この金メダルは「嬉しい金メダル」なのは間違いないでしょうが、それ以上に「ほっとする金メダル」だったのではないかと思います。

自国開催で、ホッケーはカナダで生まれたカナダのスポーツという自負、そしてトリノ五輪での惨敗。どこかのテレビ局のキャッチコピーじゃないですが、冗談抜きでこのオリンピックは、カナダにとっては「絶対に負けられない闘い」でした。

予選でよりによってアメリカに負けるという屈辱を喫し、国民の怒りを買いながらも、計り知れない重圧を背負って、よくも決勝まで勝ち残り、金メダルでフィニッシュできたものだと思います。最後は薄氷を踏む勝利でしたが、やっぱりカナダは強かった。金メダルおめでとう、チーム・カナダ!




国旗を持って走り出すドリュー・ダウティ。おいおいどこへ行くんだ。




左からブレント・シーブルック、ジョナサン・テーヴズ、ダンカン・キースのシカゴ・ブラックホークス組。組長テーヴズは大切な試合で値千金の先制ゴール。




某元首相じゃないけど、「よくがんばった!」。お疲れさまでした。

偽ライアン・ミラー、MSNBCでカナダ戦勝利を確約
2010年03月01日 (月) 00:59 | 編集
Huffington Post -- スポーツ選手が勝利を保証すること、特にそれが決勝戦での勝利であれば、大きなニュースである。しかし、もしそれがスター選手のふりをしている誰かによるものだったら? 

昨日、(アメリカでのバンクーバー五輪放映権を持っている)MSNBCは、男子アイスホッケーのアメリカ代表のゴーリー、ライアン・ミラーだと信じこまされたとある男性にインタビューし、偽ライアン・ミラーは明日の決勝戦でカナダに勝つと確約した。

誤りに気づいたMSNBCはその後、討論番組の途中で謝罪コメントを発表し、本物のライアン・ミラーにインタビューした。ミラーはカナダ戦での勝利を保証はしなかった。


::: テレビ局の基本的なミスと、その顛末についての記事です。かなり笑えます。バンクーバー・オリンピックを全米に放送しているMSNBCの記者が、スター・ゴーリーで今大会大活躍しているライアン・ミラーの顔も知らなかった、というのがミソ。まあゴーリーは試合中、ずっとマスクをしているからね。ってそういう問題じゃないか。

偽ミラーの映像インタビューに「Ryan Miller」とテロップをつけたニュースを放送した後、ホッケー・ファンからじゃんじゃん「あれ、ミラーじゃないんですけど!」って電話がかかってきたんだろうなあ。偽ミラーも本人にまちがわれ、ふざけて「カナダには勝っちゃうよ~ん!」なんて調子のいいこと言ったりしたんだろう。面白い。YouTubeに動画上がってないかなと探しに行ったけど、見つかりませんでした。

ところで、偽ミラーで思い出したんですが、いつも興味深い特集記事を提供してくれるSI.comに、こんなスライドショーがありました。

スライドショーリンク:「生き別れの双子:オリンピック・ホッケー」

要するにオリンピックに出場する男子ホッケー選手とそっくりな有名人を集めたものなんですが、なんとスライド28枚の大作。よくこれだけ探したものだわ。そして27番目のマレク・ジドリツキーは気の毒すぎる。でも似てる(笑)。そして最後に壮大なオチが待っている。これ、本人怒らないのかなあ。
フィンランドがスロバキアを下し銅メダル バンクーバー五輪3位決定戦
2010年02月28日 (日) 22:29 | 編集
バンクーバー・オリンピック男子アイスホッケー3位決定戦の結果です。


スロバキア3、フィンランド5 BOX SCORE

1ピリ
FIN サミ・サロ(PP、アシストなし)
2ピリ
SVK 4:35 マリアーン・ガーボリック(PP、デミトラ、ファーラ)
SVK 15:38 マリアーン・ホッサ(PP、ハンズーシュ、デミトラ)
SVK 18:45 パヴォル・デミトラ(SH、マリアーン・ホッサ)
3ピリ
FIN 5:06 ニクラス・ハグマン(PP、ティモネン)
FIN 6:41 オッリ・ヨキネン(ヤルッコ・ルートゥ)
FIN 8:41 オッリ・ヨキネン(PP、ピトカネン、キップラソフ)
FIN 19:49 ヴァルッテリ・フィルップラ(EN、ティモネン)

ゴーリー
FIN キップラソフ(22ショット、19セーブ、3勝2敗)
SVK ハラーク(32ショット、28セーブ、4勝3敗)

談話
ジグムンド・パルフィー(スロバキア)「3ピリをうまくまとめることができなかった。反則をして、相手を乗らせてしまった。とてもがっかりしている」
トゥオモ・ルートゥ(フィンランド)「レーティネンやペルトネンやコイブのような選手たちが自分たちの体を投げ出してシュートをブロックするのを見たら、フィンランドにはどれほど多くのリーダーがいるのかって実感するよ。彼らを本当に誇りに思うし、自分がこのチームにいるのは名誉なことだ」
ヤルッコ・ルートゥ(フィンランド)「アメリカに6-1で負けた後だし、4位になって帰るのはつらいことだったと思う。4位か8位かはたいした違いはない、でも銅メダルは本当に意味がある」
テーム・セラニ(フィンランド)「代表チームで初めてプレーしたのは23年前。5回のオリンピックだよ。銅メダルで終えることができるなんて、夢が叶ったようだ。最後の試合に勝ったのは大きい。このことを高く評価したい。ハイレベルな戦いの中でこんなメダルを獲れたのは、本当に大きなこと」
ヴィッレ・ペルトネン(フィンランド)「ウチにはいい選手がたくさんいる。自分たちを信じよう、自分たちのホッケーを信じようって互いに確認し合っていた。昨日の試合の後にプレーするのはきつかったよ。まったくの悪夢だったからね。でも力を合わせて一つになることができた」


::: NHKBSで生放送されたこの試合。偶然テレビをつけた、ホッケーにたいして興味のない人でも、十分に楽しめる試合だったんじゃないでしょうか。「シーソーゲーム」「一進一退の攻防」という言葉の見本のような、手に汗握る展開でした。

まずスオミがサミ・サロのポイントからの豪快なショットで先制。しかし2ピリに入ると、スロバキアのパワープレー攻撃のうまさを警戒していたはずのスオミがペナルティ連発で、パワープレーゴールが2つ決まってスロバキアが逆転。しかも2ピリ2分を切ってから、スオミは隙をつかれて屈辱のショートハンドゴールをゆるす始末。

ゴール決めてぴょんぴょん飛び跳ねるマリアーン・ホッサなんて初めて見ました。そして3点目のパヴォル・デミトラの2オン1からのゴールもすばらしかった。3ピリ始まるときに3-1でスロバキアがリードしていて、スロバキアがこのまま逃げ切るかと思われたのですが・・・。

オリンピックのメダル常連のスオミはやっぱり強かった。ニクラス・ハグマンのゴールからわずか3分半の間に、オッリ・ヨキネンの2つのゴールが決まり、スオミが逆転。最後はスロバキアが定石どおり6人攻撃を仕掛けて攻め立てるも、エンプティネットゴールでジ・エンド。スロバキア初のメダル獲得の夢がついえた瞬間でした。

念願のメダル獲得とはならなかったけど、スロバキアはがんばったと思います。カナダやロシア、スウェーデンなどには実力で劣ると思われがちですが、どうしてどうして、前回トリノでは予選全勝で5位に食い込んだし、今回は世界選手権連覇中のロシアや前回王者スウェーデンを負かしての堂々4位。胸にメダルはないけれど、胸を張って国や地元に帰ってほしいです。

スオミはリレハンメル銅、長野銅、トリノ銀に続くメダル獲得。この4大会すべてに出場しているサク・コイブ、イェーレ・レーティネン、ヴィッレ・ペルトネンの3人は4個のメダル獲得で、ヴラディスラフ・トレチャク(ソ連)、イゴール・クラフチュク(ソ連/ロシア)、そしてイェジー・ホリック(チェコスロバキア)の3名と並び、個人で最多のメダル獲得記録となったそうです。おめでとう!

さあ、明日はいよいよ決勝です。男子アイスホッケーは、フィギュアスケートやスキーのアルペンと並ぶ、冬季オリンピックの花形種目。冬季大会では、いくつもある全種目全競技のトリを飾るのは、常に男子アイスホッケーの決勝です。ホッケーどころカナダの地で、チーム・カナダとチームUSAはどんな名勝負を見せてくれるでしょうか。




みんなすっごく嬉しそうです。キップラソフも左端で笑ってます。
人生初の五輪メダル、よかったねキッパー。




左からニクラス・バックストロム、サミ・レピスト、ニクラス・ハグマン。ハグマン大活躍でした。この画像、好きだわ。

カナダが決勝進出 バンクーバー五輪 男子アイスホッケー準決勝 結果(2)
2010年02月28日 (日) 17:28 | 編集
バンクーバー・オリンピック男子アイスホッケー準決勝第2試合の結果です。

【第2試合】

カナダ3、スロバキア2 BOX SCORE

1ピリ
CAN 13:30 パトリック・マルロー(ウェーバー、ニーダマイヤー)
CAN 15:17 ブレンデン・モロウ(プロンガー、ゲツラフ)
2ピリ
CAN 16:54 ライアン・ゲツラフ(PP、ペリー、プロンガー)
3ピリ
SVK 11:35 リュボミール・ヴィシュノフスキー(シュトゥンペル)
SVK 15:07 ミハル・ハンズーシュ(ゼドニック、シャタン)

ゴーリー
CAN ルオンゴ(21ショット、19セーブ、4勝0敗)
SVK ハラーク(28ショット、25セーブ、4勝2敗)
  
談話
マリアーン・ホッサ(スロバキア)「カナダを褒めないとね。これまで戦った相手の中で、最も強いチームの一つだ。すばらしい選手ばかり。カナダと戦うのは簡単なことじゃないよ。でもまだ明日がある。今日はほんとうにしんどい試合だったから、立て直さないといけない。3位になれたら、夢がかなうようなものだ」
コウリー・ペリー(アメリカ)「アメリカはハードな戦い方をしてくるだろう。フォアチェックをしてくるし、ウチと似たようなスタイルのホッケーをする。準備しないとね」


::: 3ピリになってカナダをおおいに慌てさせたスロバキア、立派でした。最後の数分間は見ていて胸がドキドキして止まりませんでした。結果は負けたけど、いい試合だったと思います。スロバキアのネットを守ったヤロスラフ・ハラークには、自信につながる試合になったんじゃないでしょうか。

これでバンクーバー・オリンピック男子アイスホッケー3位決定戦はフィンランド対スロバキア、そして決勝はアメリカ対カナダとなりました。決勝は2002年ソルトレイクシティ五輪と同じ顔合わせ。あのときはマリオ・ルミューとスティーブ・アイザマン率いるカナダが勝ったけど、今度はどうなるかな。

ところで、決勝戦の主審とラインズマンが決まったそうですが、これがなんと、主審はNHLでも笛を吹いているビル・マクリーリーとダン・オハロラン。2人ともカナダ人。そしてラインズマンの構成はフィンランド人1人とカナダ人1人。なんでこんなことが起こるんでしょうか。戦うのがカナダとアメリカなのだから、主審はスウェーデン人やロシア人が担当すべきなのでは?

長野五輪でもカナダの試合(確かチェコとの準決勝の試合だったと思う)にマクリーリーが主審をやっていて、ホッケーの国際試合を見るのがほとんど初めてだった私は、本当に驚いたものです。だってサッカーならこんなことありえない。規模は違いますがサッカーのワールドカップの準決勝や決勝で、ブラジル対ドイツの試合なのにブラジル人のレフェリーとラインズマンがジャッジするようなものでしょう。

そして私がもっと驚いたのは、当時、カナダの試合でカナダ人が主審をするのはおかしい、とネットの掲示板で意義を唱えた人に、「べつにおかしいことじゃない、自国の笛は吹けない」と答えたカナダ・ファンがいたこと。それを疑問に思わないファンがいるなんて、なんと不思議なスポーツなんだろうと。

マクリーリーはNHLでトップレベルの主審だし、私も好きです。彼は世界最高の主審のプライドをかけて、偏ったジャッジはしないかもしれない。けれどもアイスホッケーのように、パワープレーでの攻めが大きなウェートを占めるスポーツでは、反則をジャッジする審判は、「カナダ人だからカナダに勝たせたいんだろう」、または「カナダに贔屓していると思われたくないからアメリカに有利な笛を吹いているんだろう」というような余計な邪推を見ている人にさせないためにも、第三国の人がすべきです。フィンランドにもチェコにも、オリンピック決勝の主審ができる人がいるはず。だってNHLerが参加する前も、オリンピックで男子アイスホッケーは行われていたんだから。こんな審判の割当で、よくアメリカが文句を言わないものだと思います。アンフェアな話で、本当に不愉快です。

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